イギリス人と話していると、日本人にとっては耳慣れない言葉やフレーズが出てくることがあります。
日本の学校で習う英語はアメリカ英語がベースとなっているので、当然といえば当然なのですが、やはり最初は戸惑います。
今日は、日本の学校では教えてくれないけれど、イギリス英語の日常会話では超頻繁に使う口語表現を2つ選んでご紹介したいと思います!
イギリス人との会話によく出てくる口語表現
Sorted
もし私が誰かに「イギリス英語といえば?」と聞かれたら(聞かれることはないですが。。)、まず始めに出てくる表現です。
イギリス人と話していると、sorted という言葉、本当にしょっちゅう出てきます。
Sortを動詞として使う場合と、sorted と形容詞として使う場合があります。意味としては、
- なんとかする(なんとかした状態)
- うまくやる(うまくやった状態)
- (仕事などを)やっつける(やっつけた状態)
という感じです。
例文で説明した方がわかりやすいと思うので、以下にネット上で見つけた例文をいくつかご紹介します。(下線と訳は私がしたものです)
- Don't worry about the bill. I'll sort it.
➡ お会計は気にしなくていいよ。私が払っとくから。
- Did you get the tickets sorted?
➡ チケットはなんとかなった?(チケットはちゃんと買えた?)
出典:sort (verb) definition and synonyms | Macmillan Dictionary
- Debbie's sorted for Tuesday night because she's found a babysitter.
➡ デビ―はベビーシッターを見つけたから、火曜日のパーティは大丈夫そうだ。
出典:SORTED | meaning in the Cambridge English Dictionary
イメージをつかんでいただけたでしょうか。
Sorted という言葉について、私のなかですごく記憶に残っているシチュエーションがあります。
イギリスに来てまだ間もないころ、ママ友と子連れでお出かけしたときに、理由は忘れましたがママ友の子供のアリス(仮名)がひっくり返ってウギャー!!となる事態になりました。子連れで出かければ、まぁよくあることですね。
そのとき私と娘はそのとき少し離れたところにいて、しばらく経ってから落ち着きを取り戻した子供を連れてママ友が戻ってきました。
私が、
「アリスもう大丈夫そうね?」
と声をかけてみたら、
" Sorted!"
と言って、phew (やれやれ、の意味)とため息をつきました。こんな時にも sorted を使うんだなー、と思ったのをよく覚えています。
日本語でいうと、「まぁなんとかね。」のような感じでしょうか。
Sorted は「(問題が)解決された状態」という意味でも使えます。
下の画像はイギリスの警察による、「電車内で不審なものを見かけたら通報するように」という内容のキャンペーンです。
出典: See It Say It Sorted - new national campaign
この場合は、あやしいものを、見つけて(See it )、通報して (Say it) (通報して)、警察に解決してもらう(sorted )という意味になりますね。
例: Police got it sorted. (警察がそれを解決した。)
Eveying is sorted now. (万事OKです。)
日本では sort は「分類する(ソートする)」の意味で習うと思います。
イギリスでももちろんこの意味でも使うことはありますが、会話のなかでは「なんとかする」の意味で使うことがとても多いです。イギリスのドラマや本には必ず出てくると思うので探してみてください。
ish
Ish: How a suffix became an independent word, even though it's not in all the dictionaries yet
ish というのは、名詞にくっつけて形容詞を作り出す接尾辞(suffix) です。
Girl ➡ Girlish
Child ➡ Childish
〇〇っぽい、の意味ですね。
この ish は、インフォーマルな使い方として「だいたい」「わりと」という意味を付け加えることもできます。
例えばこのように使います:
tall ➡ tallish
purple ➡ purplish
Somewhat (いくぶん、ある程度) を使って somwhat tall, somewhat purpleで置き換えることもできます。
ここまでは、アメリカでも聞いたことのある言い方だったのですが、イギリス英語では ish を数字にもつけて言うことができるのです。
例:
What time do you want to meet for lunch tomorrow? (明日のランチ何時にする?)
Uh, 1ish? (1時ぐらい?)
アメリカだったら、「1時ぐらい」と言いたいときは around 1 (o'clock) といいます。
さらに、この ish、イギリス英語では受け答えにも使えるんです。(インフォーマルな言い方ですが)
例:
Do you work now? (お仕事はされているんですか?)
Yes....ish. (そうですね。。。まぁそんなとこです。)
アメリカ英語で対応する表現としては、kind of や sort of がありますね。
この説明でわかってもらえると嬉しいのですが、この ish めちゃ便利です。何にでもくっつけて使えてしまいます。が、やりすぎはちょっとおバカっぽい印象を与えるので気をつけましょう。
Ish については、イギリスで活躍中の日本人コメディアンの小谷ゆりこさんの最っ高におもしろいトークがあります。
こちらのサイトで見れます⇊
こちらのサイトでダイアログが全文と解説が載っているので、ご興味のある方はぜひ見てみてください!
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