Unce Upon a Time...

イギリスの田舎暮らし、バイリンガル育児、イギリス英語についてお届けします

【イギリス英語】お家関連の言葉

white house under maple trees

 

イギリス英語シリーズ。今回はお家に関連する言葉です。

アメリカからイギリスに引っ越してきたときに、「賃貸マンション」はアメリカでは apartment だったが、イギリスでは flat という、という程度は知っていました。

でも、実際にイギリスで暮らし始めたら、知らない言葉が出てくる出てくる!

 

今日はお家に関連するイギリス英語をまとめてみます。

 

これまでの【イギリス英語】シリーズはこちらです⇊

【イギリス英語とアメリカ英語の違い】 育児でよく出てくる言葉編 - Once Upon a Time...

【イギリス英語】4歳娘の口から出てくるイギリスっぽいフレーズ - Once Upon a Time...

【イギリス英語とアメリカ英語の違い】 日常生活編 - Once Upon a Time...

【イギリス英語】学校関係編 - Once Upon a Time...

【イギリス英語】食べもの編 - Once Upon a Time...

 

【イギリス英語】お家関連の言葉

 

ここは何階?

イギリスに引っ越して最初に住んだ家は2階建ての家でした。

引っ越し業者をアメリカから手配したときに、1階に置く荷物と2階に運びこむ荷物を指定しておきました。

 

引っ越し当日、業者の方が荷物をトラックに乗せてやってきました。荷物を家の中に運ぶ前に、間取りなどをチェックしているときに、不思議そうな顔で

「2階はどこ?」

と聞かれました。

 

その質問をされた場所がまさに2階だったので、 

「ここですけど?」

と答えたら、

「ここは1階だ!」

と笑われてしまいました。

 

そうなんです、イギリスをはじめ、ヨーロッパの多くの国では日本でいう「2階」を1階(First floor)と呼ぶのです。

それでは1階はなんと呼ぶのかというと、イギリスでは ground floor と呼ばれます。地面レベルの階、ですね。

 

エレベーターのボタンは、0、1、2、3...と1階を0階と表示しているものもあります。Ground floor の頭文字をとってGと表示しているタイプもよく見かけます。

アメリカでは日本と同じように、1階、2階、、でした。

 

ちなみに、エレベーター(elevator)はアメリカ英語です。イギリスではエレベーターのことは lift といいます。イギリスでベビーカーで移動するときは "Lift" のサインを探しましょう。 

 

 

リビングルーム

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出典:Floor plans - Convert your sketch into a JPG, PDF or Metropix file

 

リビングルーム lounge (英) / living room (米)

イギリスでは、リビングルームのことは一般的に lounge と呼ばれます。「ラウンジ」は、日本語でもよく使われる言葉ですよね。

 

私はイギリスに来るまでは、空港やホテルのラウンジの意味でしか lounge の意味を知らなかったので、賃貸物件の間取り図に lounge を発見してびっくりしました。 

上の間取り図でいうと、左側のGround floor (1階)の上半分ですね。

室内にラウンジがあるなんて、ちょっとおしゃれな高級物件?!と思いきや、普通のリビングルームの意味でした。

 

本物の高級物件のリビングルームは、sitting roomdrawing room と呼ばれます。アッパークラスでは日常的に使われる用語らしいです。

ダウントンアビーに出てくるような、「超豪華な応接室」とでも呼ぶような客間がsitting roomdrawing room です。

こういうのですね↓

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テレビ television, telly (英) / TV (米) 

そういうわけで、カジュアルなくつろぎ空間の lounge にはテレビがありますが、伝統的な sitting room や drawing room はフォーマルな社交の場なのでテレビはありません。

「テレビ」は、アメリカ英語では TV (ティヴィ)と略して言うことが多いですが、イギリス英語では略さず television ということが多いです。(略すときは、telly といいます。)

 

ソファ sofa, couch (英) / couch (米) 

ソファも種類によって呼び名が違います。

カジュアルな布製のものを couch、革張りの高級なものやベンチタイプのクラッシックなものを sofa と呼ぶそうです。Couch にはごろーんと横になることもあるけど、sofa ではピッと背筋を伸ばしてお茶をいただく、というイメージでしょうか。

昔は(今でも?)アッパークラスは sofa、ミドルクラス以下は couch を使っていたようです。

 

アメリカでは、種類問わず couch という呼び名の方をよく聞きます。「カウチサーフィン」とか「カウチポテト」などの言葉は日本語にもなっていますね。

 

キッチン

white kitchen cupboards and rack with dinnerware arranged on it

 

キッチンまわりの英語も、イギリスに来てから「ハテ?」となることが多くありました。

 

コンロ cooker (英) / stove (米)

私が今住んでいる家のキッチンのコンロは電気コンロ(IH)です。家自体は古いお家なのですが、キッチンだけ改装されていて、その時ガスから電気にしたそうです。

 

「コンロ」はイギリス英語では cooker といいます。

私は cooker といえばrice cooker (炊飯器)しか出てこなかったので、イギリス人が 「cooker がどうの、、」と話しているときは、何かの電化製品かと思っていました。

 

アメリカではコンロは stove と呼ばれます。日本語のストーブの語源ですね。

「コンロ」はカタカナで書くから外来語のようなイメージがありましたが、漢語由来の日本語なんですね。漢字では焜炉と書くそうです。

 

ゴミ rubbish (英) / trash,  garbage

キッチンでは何かとゴミが出ますが、「ゴミ」もイギリス英語とアメリカ英語では全く違います。

 

アメリカでは「生ごみ」などは、kitchen wastetrash といわれます。ゴミの総称である garbage も使われます。イギリスでこれら当たる言葉は、rubbish です。

 

飛行機のなかでフライトアテンダントの人が、ゴミを集めにくるとき、アメリカ系であれば "Any trash?" 、イギリス系であれば "Any rubbish?" と言いながら通路を回ってくると思います。

 

ゴミ箱  bin (英) / trash (garbage) can (米)

そしてゴミを捨てる「ゴミ箱」も呼び名が違うのでややこしいです。

イギリスではゴミ箱は bin で、ごみ箱のなかにつける袋は bin liner です。

アメリカでは、それぞれ trash (garbage) cantrash (garbage) bag と呼ばれます。

 

イギリス英語の bin は、動詞としても使えます。「それ捨ててくれる?」= "Can you bin it?" のように使います。

アメリカでは、"Can you throw it away?" とか "Can you put it in trash?" のように言います。 

 

お皿を洗う do the washing up (英) / do the dishes (米)

モノの名前ではなく、動作を表すフレーズがイギリス英語とアメリカ英語で違うこともあります。

 

「お皿を洗う」は、アメリカ英語では do the dishes といいます。( Wash the dishes でもOKですが、do を使う方が多いです。) 

それをイギリス英語でどう言うかというと、do the washing up になります。微妙な違いなのですが、この違いのために食器を洗う「洗剤」の言い方も変わってきます。

アメリカでは dish soap もしくは dish detergent、イギリスでは washing up liquid です。

  

サランラップ cling film (英) / saran (plastic) wrap (米)

キッチンで毎日のように出番があるサランラップ。 

サランラップ(saran wrap)は実はアメリカ英語で、イギリスでは cling film と呼ばれます。Cling は「くっつく」という意味で、小さい子が「だっこー! 泣泣泣」といって親からくっついて離れようとしない様子を clingy といったりします。

 

このラップ、たかがラップ、されどラップ、です。

イギリスのラップってほんっとーに使いにくいんです。まず、薄い。すぐ破れちゃいます。レンジにかけた後、はがそうとするとかなりの確率でお皿にくっつきます。

そしてなんといっても、切れにくい!箱についてる刃が全くの役立たずです。無理やり切ろうとすると、すぐ箱が変形してしまい、さらに切れなくなる。。。

最近は、ラップをそのままスポッと入れて使う、刃のついた専用ケースを発見したのでそれに入れて使っています。その名も、Easy cling film dispencer (笑) 

 

わざわざ専用ケースが販売されるほど切れないイギリスのラップ。。。日本のラップはスバラシイです。 

 

 

なんだかラップの愚痴で終わってしまいましたが、【イギリス英語】シリーズは身の回りの言葉編にしようかと思っています。