Unce Upon a Time...

イギリスの田舎暮らし、バイリンガル育児、イギリス英語についてお届けします

「ママ」「お母さん」はイギリス英語でなんという?

woman holding baby sitting on green grass field under sunset

 

イギリスでは先週末に母の日がありました。母の日って国によって違うんですよね。アメリカでは日本と同じ5月でした。

イギリスの母の日は、「イースターサンデーの2週間前の日曜日」と決まっているそうで、年によって日が動きます。今年は3月31日でした。

 

カード文化のイギリスでは、母の日が近づくとお店には母の日用のカードがびっしり並びます。

 

さて、「母」は英語で mother ですね。「母の日」は英語で Mother's day です。でも、日本語と同じで日常会話ではあまり「母 (mother)」という言葉は使いません。

では、イギリス人はお母さんのことを何と呼ぶのでしょうか。

 

 

「ママ」「お母さん」はイギリス英語でなんという?

イギリス英語で「お母さん」は Mum というのが一般的です。アメリカでは Mom です。発音も微妙に違います。

 

イギリスMum 発音記号で書くと mʌm ※ ʌ は some や but の「ア」です。

アメリカMom 発音記号で書くと mɑːm ※ɑːは start や father の「アー」です。

 

小さい子供たちは、mummy (英) / mommy (米) といいます。

 

日本では「ママ友」という言葉がありますが、イギリスにもあります。この場合は mumと mummy どちらも使えて、mum friendsmummy friends といいます。

 

子供のお友達のお母さんの名前がわからないときは、日本では「〇〇ちゃんのママ」という言い方をよくすると思います。

「〇〇ちゃんのお母さん」ともいうと思いますが、幼稚園ぐらいまでは「〇〇ちゃんのママ」が一般的なのかなと思います。違っていたらすみません。

イギリスでは、この場合は mummy ではなく mum を使うのが普通です。

 

 Laura's mum will be helping the party. (ローラのママがパーティは手伝ってくれる。)

 

のように使います。

 

また、子供同士は友達でも親同士はあまり面識がない場合はよくありますよね。

そんなときに、改めて自己紹介するときやメールなどを送るときに「自分は〇〇の親です」と名乗りたい場合には、

 Hi. This is 〇〇's mum.

のようにいいます。

 

Mummy から Mumへの移行はいつごろか

日本でも「ママ~」と呼ばれていた我が子に、ある日「お母さん!」と始めて呼ばれると、ものすごく違和感を感じるという人は多いようです。

その一方で、いつまでも「ママ」と呼ばせるのもどうかと、、と悩むこともあるみたいですね。

 

イギリスのママたちも全く同じように感じているようです。ただ、日本ほど「もう大きいのだからお母さんと呼ばせなければ」という社会的プレッシャーはないようです。

どちらかというと、

「子供が小学校に行くようになったら、お友達との交流のなかで Mum を覚えてしまい、教えてないのに Mum と呼ぶようになってしまい心の準備ができてない、、、涙」

という声をよく聞きます。男の子の方が女の子より早く mummy から mum に移行する傾向があるようです。

小さい子供が、マミーーーーー!とお母さんを読んでいる姿は、やはりとてもかわいいので、マミーと呼ばれなくなって寂しいという気持ちはわかります。

 

インターネット上でよく見かける、おもしろいMemeにこんなのがあります。

My nickname is Mum...





My full name is Mum

Mum Mum Mum Mum

Mum Mum Mum

Mum...

My nickname is Mum... My full name is Mum Mum Mum Mum Mum Mum Mum Mum Mum... | Mother's Day Ecard

 

「私のニックネームは Mum なんだけど、フルネーム はMum Mum Mum Mum Mum Mum Mum ... なの」

これ、子育て中のママなら共感できますよねー。

うちの娘は私のことを「おかーさん」と呼ぶので、いつもこんな感じです↓

 

f:id:kamemari:20190329230214j:image

 

出典: 「なつみはなんにでもなれる」ヨシタケ シンスケ

 

大人になってもマミーというのは誰?

アッパークラスの人は、大人になっても Mum ではなく Mummy というそうです。

プリンスチャールズが、エリザベス女王の即位60周年の記念スピーチで、女王のことを マミー と呼ぶのが話題になりました。

 


Jubilee - Speech by Prince Charles

 

番外編:Mam

私たちが住んでいるイギリス北部では、実は Mum より Mam が一般的です。アイルランドでも Mam が使われているそうです。 (発音は日本語の「マ」の音に近いです)

 

もうすぐ5歳の娘はお手紙ブームで、日本語でも英語でもよくお手紙を書いてプレゼントしてくれます。

日本語のときは「おかあさんへ」、英語のときは "Mam" と書いてあったので、フォニックス練習中だし、Mum のスペルを間違えて Mam と書いてるのかなと思ってました。

が、今週学校で作って持って帰ってきてくれた母の日カードには、、、

 

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学校でも Mam と習うのかぁ。。。調べてみると、

 

Mam:

Britishdialect. One's mother.

出典:  mam | Definition of mam in English by Oxford Dictionaries(下線は私です)

 

やっぱり dialect (方言) って書いてある。。。

Mam を使う意図を先生に聞いてみたいけど、外国人の私が「Mam は方言で正しくは Mum では?」ってわざわざ指摘するのもおかしな話かな。

いや、外国人だからこそ指摘すべきか。

 

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つ、疲れました。。。私にはこういう作業が向いてないことがよくわかりました(笑)まだカスタマイズしたいところなど残ってるのですが、力尽きたのでとりあえずこれでいきます。様子みてまたぼちぼち手入れしていこうかと思います。