Unce Upon a Time...

イギリスの田舎暮らし、バイリンガル育児、イギリス英語についてお届けします

乳歯が抜けたら妖精さんがきて〇〇をくれる? ヨーロッパや北米の言い伝え

girl wearing angel costume standing on wooden pathway

 

もうすぐ5歳になる娘。学校で上の学年の子たちと遊ぶ時間がある日は、家に帰ってくると、「〇〇の歯が抜けてた!!」と興奮気味に報告してくるようになりました。

クラスのお友達にも抜け始めた子がチラホラいるようです。

乳歯の生え変わりが始まるのは、平均的には6歳ごろです。娘はまだ5歳にもなってないし、赤ちゃんのときに歯が生えてきたタイミングも、平均よりちょっと遅めだったので、抜けるのはまだまだ先だろうなと思っています。

 

でも、歯が抜けるのは今か今かと待ちきれないようすの娘。何をそんなに楽しみにしているのでしょうか。

 

今日の記事は、イギリスで乳歯が抜けたときに子供たちが体験することについてです。

 

目次

 

歯が抜けたら妖精さんがくる?

イギリスでは、乳歯が抜けたら Tooth fairy (トゥースフェアリー)という歯の妖精がきてくれるという言い伝えがあります。イギリスだけでなく、ヨーロッパ各地、北米、オーストラリアなどにもあるおとぎ話のようです。

トゥースフェアリーは、子供が寝ている夜にきます。

子供は乳歯が抜けたら、それをきれいに洗って、夜寝るときに枕の下に入れて寝ます。そして朝起きると、歯がなくなっていて、代わりにコインが置いてある、というお話です。

そうなんです、妖精さんは「お金」をくれるんです。なんかちょっと夢がない、と思ってしまうのは私だけでしょうか。。

 

トゥースフェアリーはピカピカのきれいな歯が大好きで、汚れた歯や虫歯の歯は持って行ってくれない(=お金と交換してくれない)といわれています。

だから子供たちはせっせと歯みがきをするわけです。

 

トゥースフェアリーのお話自体は、実はここ100年ぐらいのものだそうです。

ヨーロッパには、抜けた歯を庭などに埋める習わしが昔からあったそうですが、今ではその伝統はトゥースフェアリーにとって代わられているようです。

 

世界中にある乳歯が抜けたときの習わし

日本では、昔から乳歯が抜けたら家の外に投げる風習があります。上の歯は床下へ、下のはは屋根の上へ投げることで、次に生えてくる永久歯がちゃんとそれぞれの方向へ生えてくることを祈るものだそうです。

私もなんとなく歯を投げた記憶があります。

最近では皆さんどうされているのでしょうか。やはり投げているのかな。保管するといっても、いつまでも保管しておくわけにもいかないし、捨てるのはちょっと、、という気もするし。

 

blue earth globe on table

 

ちょっと気になったので、世界各地の乳歯が抜けたときの習わしを調べてみました。

 

フランスでは、妖精の代わりに小さなネズミさん (La Petite Souris )がやってきて、枕の下の歯を持っていくそうです。そしてやはりコインを置いていってくれるそう。ネズミは強い歯を持っているから故のお話ですね。

ネズミさんバージョンは、スペイン語圏の各国(スペイン、メキシコ、ペルー、チリなど)では Pérez という名前で、同じような言い伝えがあるようです。

 

中東の国々では、歯を太陽に向かって投げるそうです。そうすることで、次に生えてくる永久歯が強い歯になると言われているそうです。

 中国、韓国、インド、タイ、カンボジア、ベトナムなどの国々では、日本と同じように床下や屋根に投げる風習が残っているようです。

 

興味深いことに、ギリシャボツワナブラジルの一部にも歯を屋根の上に投げる習わしがあるようです。ただ、アジアの言い伝えのように歯の生える向きの方角にというわけではなく、全ての歯を屋根の上に投げるようです。

マレーシア、フィリピン、ネパール、トルコでは、抜けた歯を土のなかに埋める風習がありますが、それぞれ埋める理由は国によって違うようです。

 

イギリスのトゥースフェアリーがくれるお金の相場は?いつまで信じてる?

round gold-colored and silver-colored coin lot 

歯が抜けたらやってくる妖精さんは、歯と交換にいくら分のお金を置いて行ってくれるのでしょうか。

 

妖精さんが太っ腹かどうかは地域差があるようです。歯1本に対して、1ポンド以下のところもあれば3ポンド以上もらえるところまであるようです。

私が住んでいる地域では、1ポンド前後のようです。イギリス人のママ友は、「昔は30~50ペンス程度だったのに、インフレだわ~」と言っていました。

 

そして、子供たちがトゥースフェアリーをいつまで信じてるか、というところも親としては気になるところです。「サンタさんをいつまで信じているか」とも相関があるようです。

サンタさんは2,3歳ぐらいからお話を理解しだして、平均的に8歳ぐらいまで信じている子が多いようです。5年間ぐらいは「サンタさんからプレゼントをもらった」体験ができるのだと思います。

 

でも、トゥースフェアリーのお話は体験できる期間がずっと短いです。というのは、歯が生えてくるのは6歳以降ですが、多くの子供は7,8歳ぐらいでトゥースフェアリーの存在を疑いだすようです。

「わ~、妖精さんきてくれた♪」と子供が純粋に喜ぶのはせいぜい1,2年で、10歳ごろになると親が子供に現金を手渡しすることになるというなんとも現実的な展開になるようです。。

 

 

この記事で95記事目です。やっと100記事目が見えてきました!

100記事書けたらProにしようと思っています。でも100記事になかなか到着することができず。。。結局2月も7記事しか書けず。今月中にProにできたらいいなと思っています :)