今月は娘の歯科検診があります。イギリスでは子供は無料で歯の検診・治療が受けられます。検診は半年に1回うけることが推奨されています。
一度行ったら自動的に次回の予約を半年後に入れられるシステムなので、忘れずにすむので便利です。そうでもしないと絶対忘れます。
日本では学校で歯科検診があったと記憶していますが今はどうなのかな。
歯のケアの仕方も私が子供のころに学んだ情報からかなりアップデートされているようです。娘の歯科検診で学んで「え、わたし3X年間まちがってた!」と思ったことをシェアさせてもらいます。けっこう知らない人いるんじゃないかな。
目次
1.食後30分はあける!
歯磨きを食後すぐにするのはNGだそうです。理由は食後は口のなかが酸性の状態のため、そこで歯磨きをしてしまうと歯の表面のエナメルがとけて歯を傷つけてしまうからだそうです。
最近では日本でも歯医者さんなどがこのことについて積極的に情報発信をされているようです。でもこどもちゃれんじでも「たべたらはみがき~!」とかやっていたし、食後にすぐ歯磨きをすることは良い、と子供の頃から思いこんでいる人は多いのではないでしょうか。
食後すぐはお口のなかに残っている食べカスをとるぐらいでいいそうです。
実はわたしは大学生ぐらいから、朝起きたらすぐに歯をみがく習慣があります。単に寝起きの口のなかはネバネバしていて気持ち悪くて、そのまま朝ごはんを食べるのがいやだからそうしているのですが、実はこれは歯の健康にはとても良い習慣だったということがわかりました。
アメリカの歯医者さんのサイトにも「朝ごはんを食べたあとに歯をみがくより、食べるまえにみがく方が正解」だと書いてありました。
理由は、
①口のなかのバクテリアは、食品のなかに含まれる糖分と酸を吸い取って虫歯の原因をつくる。
②朝起きてすぐに歯みがきをすると、口のなかの唾液を通常の状態に戻すことができ、また歯みがき粉に含まれるフッ素が口内にいきわたることで糖分や酸から歯を守ってくれる。
③朝ごはんのあとに歯みがきをすることはむしろ悪影響がある。朝ごはんに酸性のものを食べたら、(その後歯みがきをすることで)歯を摩耗したり、歯の過敏症をひき起こしたりする。
とのことです。
そして気になる歯みがきをするタイミングですが、イギリスの指導では「1日2回。1回は夜寝る前、もう1回は生活習慣にあわせて」となっています。 もちろん2回とも食後すぐは避けて、です。
娘の歯は朝と夜みがいていますが、朝の学校行く前のあわただしい時間に「食後30分あけて歯をみがく」って実際ムリです。そんなのんびりしてたら遅刻します。あ、朝もっと早く起きればいいだけなんですが 笑
それでも前は朝ごはん食べてすぐみがかせていたのを、最近は家を出る直前にさせるようになりました。少しは違うかな。
2.レモンは歯に良くない!
娘が歯医者さんでもらったトレーディングカードの1枚。レモンの酸は歯にとっても危険だよと書いてあります。
ビタミンCたっぷりで身体にいいレモン。美容効果だけでなく生活習慣病も予防する健康食材です。
が、レモンのすっぱさはクエン酸です。強い酸性のレモンは歯のエナメルをとかします。ちょっとTwitterで検索かけたらこの話題についてツイートしている人がわりと多くいたので知らなかったのは私だけ??
娘が赤ちゃんのころ、プレイグループ(児童館のようなところ)でよく会う親子がいました。その赤ちゃんはレモンが大好きで、ママはくし切りにしたレモンをたくさんタッパーに入れておやつ替わりに赤ちゃんにかじらせてあげていました。
いろんな味覚の子がいるもんだなとのんきに見ていましたが、あの子の歯はどうなったかちょっと心配です。きっとレモンが歯に悪いことをあのママは知らなかったのだと思います。私とおなじように子供の歯科検診をきっかけに情報入手しているといいのですが。
ここで気をつけないといけないのは、なにもレモンだけが(歯にとって)悪者というわけではないということです。強い酸性の食べ物は他にもたくさんあります。
身近なところでは、オレンジやグレープフルーツなどのシトラス系のくだもの、ワイン、ピクルス、炭酸水、トマト(パスタソースやサルサ含む)、酢の物など酢をたくさん使う料理などがあげられます。
。。。。。全部わたしの好きなもの。。。。ちょっと(いやかなり)ショックです。わたし気づいてませんでしたがすっぱいものが好きみたいです。
酸性の食品を食べたり飲んだりする場合は、単体で食べるのではなく食事といっしょに食べることで歯への負担をおさえることができるそうです。
うちの娘はレモンをかじりたがることはありませんでしたが、みかんは今も昔も大好物です。みかんブームが到来したときは何個でも食べたがることもありました。
でもだらだらと何個もおやつにあげるのはやめて、食後にデザートとしてあげる方が良さそうです。
ちなみにアメリカのMayo Clinic(世界でもっとも権威があるとされる病院)のサイトには、酸性の食品をとるとわかっているときは食べる(飲む)前に歯みがきをするといい、と書いてありました。
この意味でも朝いち歯みがきの習慣、おすすめです :)
3.くちゅくちゅぺっしない
写真は娘が学校でもらってきた歯みがき指導のパンフレットです。
Spit, dont rinse と書いてあります。ぺっとするだけにして、ゆすがないでね、という意味です。
私は一番これが衝撃でした。え、歯をみがいたあとはくちゅくちゅぺっじゃないの??
このパンフレットには、「歯みがきをしたあとお口を水でゆすいでしまうと、歯を守ってくれるフッ素がぜんぶ流れてしまいます」「歯みがきのあとは吐き出すだけで大丈夫」と書いてあります。
理屈はわかる。。。でも実際問題として歯みがきのあと口をゆすがなかったから気持ち悪いですよね?
子供用の歯磨き粉はあまり泡立たないから実はぺっだけでも問題ないのかなと思い、一度娘に試したらやはり気持ち悪そうにしてたので、今ではわたしも娘も軽めにゆすぐことにしています。
ちょっと学年がうえのお友達がちらほら歯が抜け出してきて、娘はいつ自分のも抜けるのかちょっと不安ながらも楽しみにしています。
日本では乳歯が抜けたら屋根に投げたりしますが、イギリスやアメリカでは乳歯が抜けたらtooth fairy(歯の妖精)がきてくれるという言い伝えがあります。ファンタジー大好きな娘は「いつ妖精がくるかなー」と待ちきれないようです。