「悲しい気持ちは忘れちゃえばいいんだよ。」
「楽しいことだけこころに入れておけばいいの。」
私が一時期うつ状態だった頃に娘に言われた言葉です。
娘の前ではあまり出さないようにしていたつもりだったけど、そうかそんなに悲しそうな顔しちゃってたか、とハッとさせられました。
自分であみ出したのか、どこかの本で読んだのかわからないけど、私を元気づけようとして言ってくれたようです。
4歳児(3歳だったかも)にこんな気を使わせてしまってダメな母親だったなぁ。
「楽しいことだけをこころに入れておく」を実行しているせいか、娘はとても明るい子です。何ごとにも前向きで、幼稚園や学校の先生から娘の話を聞くときにはよく "positive" という言葉がでてきます。嫌なことがあっても寝たら忘れるタイプです。
私はうじうじネガティブになってしまいがちなところがあるので、娘を見習わなくてはとよく思います。
そんな娘が昨日こんなことを言いました。
「悲しいことでも忘れたくないこともあるね。」
なんのことかと聞いてみると、転校することなったお友達のことでした。彼女のお父さんも大学関係者で、任期が切れたので遠く離れた別の大学に移ることになりました。うちもですが大学関係者は引っ越しが多いです。
「〇〇(お友達の名前)とお別れするのすごく悲しいけど、ずっとずっと忘れたくないの。だって楽しいこともいっぱいあったから。」
そうかぁ、そうだねぇ、としか言えなかった。
もうちょっと母親らしい言葉を返してあげたかったのですが、娘がこの話をしてくれたとき私と娘は同等でした。
ほんの数年前まで赤ちゃんだった娘。言葉が遅くて心配していた娘とこんな会話をするなんて。
複雑な感情を自分なりに理解して処理しようとする姿をみてものすごく成長を感じました。
去年の大雪の日に近所のお姉さんたちといっしょに雪遊びをする娘。
今年は今日初めて雪が降りました。ほんのちょっと積もっただけですが雪大好きな娘はきっと校庭で転げまわってるだろうな。