Unce Upon a Time...

イギリスの田舎暮らし、バイリンガル育児、イギリス英語についてお届けします

日本への帰り時を考える

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最近夫と日本への帰り時についてよく話をします。

私たちは海外暮らしをしていますが企業の駐在員ではありません。夫は大学教員なので現地採用です。この地に来たのも私たちの意思ですし、日本に帰るタイミングも私たちの意思で決めることができます。

夫の仕事はパーマネント職(任期なし)なので、ずっとこの国に住むことを選ぶこともできます。

でも私たち夫婦のあいだでは「いつかは日本に帰る」ということは100%決定しています。日本人同士の夫婦でも海外永住を選択する人たちも増えてきているようですが、私たちにはやっぱり日本があっていると思います。

  

その理由は以前こちらの記事に書きました。2年前のものですが、今でも理由に変化はありません。

 

kamemari.hatenablog.com

 

 

私たちが永住しない理由は、外国人として精神的な結びつきがない土地に長く住み続けるのはいろんな意味できつい、という感情的なものです。国際結婚の場合などで、パートナーの出身地だったりすると別ですが、外国人同士の夫婦の場合はよっぽどその国にほれ込んでないと海外暮らしを長く続けるのは難しいです。

 

一方で、そう言いつつもまだ海外にいる理由は3つあります。

 3つの理由とも2年前の記事に書いたときから健在なのですが、それぞれ少しずつ海外にいる理由としての重みが小さくなってきています。

 

 

海外にいる理由1:夫の仕事

1の夫の仕事が私たちが海外暮らしを続けているメインの理由です。

大学教員のポジションは普通の民間企業のポジションより流動性が低く、また日本の場合は特殊な人事プロセスがあったりして(「公募」といいつつ出来レースだったりとか)、海外大学の教員が日本の大学へ戻る際にはいろいろテクニック(?)が必要になってきます。

また教授のポジションは新設されることは少なく、誰かが辞めるなり退官するなりしないとできないので、年齢が上がれば上がるほど動きにくいのです。そのため准教授クラスの方がポジションを見つけやすいことが多いです。

日本に戻るなら今アラフォーの夫が50歳になる前には確実なポジションを見つけておく必要がありそうです。毎年歳はとるわけですからこれはシビアな問題です。

 

海外にいる理由2:娘の英語

いま4歳の娘が大人になるころには、英語が話せることのメリットは今よりさらに大きくなっていると思います。海外に住んでいると娘は苦労せずに英語を身に付けることができます(もちろんその分日本語習得にエネルギーがかかりますが)。

でも、このブログをはじめてから、日本でバイリンガル育児に取り組んでいる方々のブログをたくさん読ませていただくようになり考え方が変わりました

日本に住んでいても、その気さえあれば子供を日英バイリンガルに育てることは可能だということを知りました。

 

英語圏に住んでいると英語習得のアドバンテージは当然ながら大きいです。娘も現地の幼稚園に通いだしたころから一気に英語力が上がりました。

でも、海外暮らしを続けることはバイリンガル教育の十分条件ではないと気付いたいま、「娘の英語」は海外暮らしを続ける理由としてはあまりカウントできないものになりました。

 

 

海外にいる理由3:生活の質の担保

海外で暮らしている方がより高い生活の質を手に入れることができるから、というのも私たちが海外暮らしを続けている理由のひとつです。

でもここで注意しないといけないのは、私たちはつい日本の東京と海外の田舎を比べてしまいがちだったということです。

私も夫も出身は東京ではないですが、18歳で大学進学のため上京してそのまま就職も東京でしました。そのためついつい日本の暮らし=東京の暮らし(人ごみ、狭い家、満員電車、長時間勤務、、)で考えてしまいます。

そこで、同じ日本でも地方に住むことを選べば生活の質はキープできるのではと思い始めました。

 

そうなんです、このブログを始めたころは田舎は田舎は、、と文句たらたらだったのですが、田舎暮らしの良さを知ってしまいました。

でもド田舎に住むのはちょっときびしそう(そもそも大学がないのでアウトですが)、セミ田舎程度の地方都市をねらっていこうかという方向で話をしています。

 

あとはタイミングですね。。。

今年は家族会議をよくする年になりそうです。