Unce Upon a Time...

イギリスの田舎暮らし、バイリンガル育児、イギリス英語についてお届けします

4歳娘 人種を意識しだす

multi-colored scarves

 

3年近く前になりますが、以前「子供はいつから人種を意識するのか」という記事を書いていました。

(ブログを書き出した頃の記事で、字ばっかりで読みにくい記事です。いつか書き直したい。。)

 

kamemari.hatenablog.com

 

 

この記事では、過去の研究から、

 

・産まれて3カ月の赤ちゃんでも、人種の違いを区別できる。

・しかし、その「違い」が子供にとって大きな意味を持ちだすのは5歳ぐらいから。

・5歳ごろといえば、イギリスでは小学校入学の年。恐らくクラスで一人のアジア人

 になるだろう。

・娘が胸を張って「私は日本人だよ!」といえるように、日本にポジティブな印象を

 もってもらうべく家庭できる限りのことをしていきたい。

 

というようなことを書きました。

この記事を書いたときには2歳直前だった娘ももうすぐ5歳です。

 

無事に小学校に入学し、お友達にも恵まれ学校生活を満喫しています。幸いなことに、恐れていた「クラスに一人のアジア人」は避けることができました

娘の学校は1クラス22人のクラスが2つあります。毎年1学年1クラス(定員30人)だったのですが、今年から少し人数が増え、1学年の定員が44人になりました。

この44人のうち、(東)アジア人は娘以外にもう一人います。あとはアラブ系とインド系とアフリカ系の子が各一人か二人います。他にもご両親がEU圏出身の子が数人います。

 

私たちが住んでいる地域にある小学校全てがこのように国際的なわけではなく、国際色を売りにしている学校を選んでここにしました(そのために引っ越しもしました)。

 

それまで行っていたナーサリー(幼稚園)ではまさにただ一人のアジア人でした。

 

 冒頭の過去記事で参照した研究結果と同じで、娘も幼稚園時代は自分ひとりだけ人種が違うことは認識していたものの、それについてあまり深く考えることはなかったようです。子供たちも先生たちも差別的態度を取ることなく接してくれたというのもあると思います。

 

ときどき、 

「エイミー(仮)の髪の毛は白っぽいけど(ブロンドの意)、〇〇(娘の名前)のかみの毛は黒だね。」

とか、

「みんなお目目の色が違うね。」

とか、

「今日は幼稚園に新しいお友達がきたの。お顔がまっくろの子だった。」

 

のような発言はありましたが、それは「背の高い子も低い子もいる」と同じレベルの差の認識だったのではと思います。

 

私も(内心ドキドキしながら)なんでもないような感じで、

「そうだね、いろんな子がいるからね。髪の毛の色も肌の色もいろんな子がいるね。」

というように返事をしていました。

その頃はぬりえブームで毎日のようにぬりえをしていたのですが、娘はプリンセスの絵の顔や髪の毛をありとあらゆる色で塗っていました。

 

 

それが、小学校に入ってしばらくしたある日(4歳になってすぐごろ)、学校から帰ってきて、

 

「おかーさん、Aちゃんと〇〇(娘の名前)はおんなじお顔なの。」

 

と娘にいわれました。

Aちゃんは学年にもう一人だけいるアジア人の子です。

 

あまりに直線的な言い方だったので驚いたのですが、よく聞くとAちゃんに

We have the same faces!

と言われたそうです。

 

自分で気づいたのではなかったようですが、それがきっかけとなり娘はAちゃん一気に仲良くなりました。同じ人種だと意識することで親近感を持つようになったのかなと思っています。

 

一応娘には、

「「同じ」顔ではなく、「似ている」の方がいいかな。Aちゃんのお父さんとお母さんが産まれた国は日本の近くにあるの。だからAちゃんと〇〇(娘の名前)のお顔は似てるんだよ。そんな風に似た感じの人たちのグループを人種っていうの。」

というような説明をしました。

 

相変わらず女子の世界はいろいろあるようで、仲良しグループのなかでもプチ問題が勃発することもありますが、Aちゃんとの関係は安定しているように思えます。

 

kamemari.hatenablog.com

 

 

今のところ、娘は自分が日本人であることはポジティブにとらえているようで安心しています。

とは言え、やはりこれくらいの年の子供はみんなと一緒がいいという同調意識があると思います。ネットで見ていると小学生でも人種差別的な発言をする子はいるようです。田舎でマイノリティが少ないこともあり、今後娘が外見のことでなにか嫌な思いをする可能性は低くありません。

 

娘にとって日本は「おとーさんとおかーさんが〇〇が産まれる前に暮らしていた国」であり、「おじいちゃんとおばあちゃんが住んでいる国」です。

娘には「私たち家族は日本人だよ」といっていますが、娘は日本で暮らしたことはなく、さらにアメリカ生まれなこともあり(これは本人は記憶がないのであまり関係ないですが)、娘に自分が日本人であることをにプライドを持てといっても無理な話です。

 

それでも日本語学習も嫌がらず和食も大好きお友達の前でも躊躇なく私と日本語で会話し、たくましく育ってくれています。

遠く離れてはいますが、日本を身近に感じてもらうために今後も季節行事は過程でできるだけしていくつもりす。お正月は終わったので、次は節分ですね。おとーさん鬼の出番です。

 

 

余談ですが、ブログで娘のことを書くときに「〇〇(娘の名前)」と書くのが手間になってきました。。最初に決めとけばよかった。何かいい仮名を考えて今後の記事は使いたいと思います!