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イギリスの田舎暮らし、バイリンガル育児、イギリス英語についてお届けします

イギリスに小1の壁はあるのか イギリスの小学校と日本の小学校を比べてみる:日常生活編

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昨日書いた「イギリスの小学校に小1の壁はあるのか:休み編」の続きです。今日はイギリスの小学校の日常生活についてです。

 

kamemari.hatenablog.com 

 

目次

 

持ち物

持ち物については日本に比べるとかなり楽なのではと思います。

学校が始まる前の、入学準備と呼べるような買い物は制服だけでした。その制服も、学校のロゴ入りのものはオンラインで購入し、ロゴなしのものは大手のスーパーならどこでも売っています。日本のように指定のお店に出向いて採寸して、、という手間はかかりません。

 

そして驚くことに、イギリスの小学校では、筆記用具一式、教科書、ノート、なーんにも持って行かないんです。全部学校のものを使います。娘が背負っているかばんの中に入っているのは、念のための着替えセットだけです。宿題の提出日には宿題が入っています。学校によっては水筒を持ってくるように言われるところもあるようですが、娘の学校ではそれもなしです。教室にウォーターサーバーがあってそのお水を飲みたいときに飲むようです。

さらに、発表会の衣装なども楽ちんです。手作りで頑張る人は少なくとも私のまわりにはいません。安いのをネットでぽちっとして、届いたら名前だけつけて終了です。

 

 去年の夏に日本に一時帰国した際に、日本の環境を体験させるために娘を一時保育に何度か預けました。娘はとても楽しく過ごせたようで、体験させてみてホントに良かったと思っているのですが、その準備で私は日本式の洗礼を受けました 笑

たった一日預けるだけなのに持ち物リストが長い!ハンカチやティッシュまでリストにありました。しかもその全てに名前を付けてくださいと。イギリスの保育園/幼稚園はほぼ手ぶら(持っていくのは着替えのみ、無くても園にあるのを着せてくれる)だったので衝撃を受けました。いろんな事情もあるのだとは思いますが、フルタイムで働いてる親にあの準備をさせるのは酷なのでは、、と正直思いました。

 

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連絡ごと

持ち物の準備は楽でいいのですが、何をいつ持ってくるようにという連絡は非常にルーズです。学校にもよるみたいですが、イギリスのママサイト等見ていてもよく話題になっているので全体的にそうなのだと思われます。

 

娘の通う学校では、ニュースレターを1学期に2回ぐらい持って帰ってきます。そこにざっくりと今学期はこんなことをしますということが書いてあります。大切なお知らせは詳細が後日メールがくることになっています。

しかしそのメールが来るのが直前だったり、内容に不明点が多いことがしょっちゅうあります。仕方ないのでママネットワークを駆使して情報収集する毎日です。イギリスの小学校は10歳ごろまで送り迎えが必須なので、毎日一瞬ですが先生もしくはTA(Teaching Asssitant)と呼ばれる人と顔を合わせます。その時に誰かが質問をして、FacebookやWhatsappのグループで情報をシェアする、という流れです。

日本だったらきっとこういう時はちゃんと学校から細かくいろいろ連絡が来るんだろうな、といつも思ってしまいます。

 

ひとつ日本と違う点として、校長先生との距離が近いということが挙げられます。学校全体のことや、子供のことで何か心配事や不満があるときは、担任の先生ではなく直接校長先生と話します。学期中に何等かの事情で子供を欠席させるときなども、校長先生に連絡します。

私たちは入学前に学校にコンタクトをして見学をさせてもらったのですが、このときも校長先生自らが私たち夫婦に学校案内をしてくれました。

 

 

ランチ

食べることが大好きな娘は学校の給食も楽しみのひとつです。イギリスの学校では給食かお弁当を自由に選べます。娘のクラスではほとんどの子が給食を選んでいるようです。

 

娘は喜んで食べているイギリスの給食ですが、クオリティは、、、、以下省略です。イギリスにはおいしいものも無くはないのですが、「一般的な」イギリスの食事はカロリーは高いが栄養価は低いモノが多いと思います。大人はともかく、子供の食べ物としてはどうなのか、というものが給食にもばんばん出てきます。

給食はいわゆるカフェテリア(学食)で食べます。日本と違って食べたいものを食べたい量食べればいいというスタイルなので、トレーを持って並んで、いくつかあるメニューの中からディナーレディーと呼ばれる給仕をしてくれる人に食べたいものを言ってお皿に盛ってもらいます。そしてトレーを持って好きなテーブルを探して座って食べます。仲のいいお友達と何人かで一緒に座る子もいれば、ひとりで食べる子もいます。準備学年にいる4,5歳の子からです。日本だったらこういうことって大学生ぐらいになるまでしないのではないでしょうか。

 

PTA

日本ではやはり親の一番の負担になるのはPTA活動のようです。役員が当たってしまうことが「恐怖」だと感じる保護者の方も多いそうです。

一方イギリスの学校では、PTA(呼び方はいくつかあるようです)があるところは基本ボランティアベースで、やりたい人がやっているようです。学校の資金集めのためのイベントの運営などが主な活動内容なようです。

 

....なようです、と書いたのは、うちの娘が通う学校にはPTAがない(!)からです。まだ準備学年だからかとも思いましたが、上級生のお子さんを持つ知り合いに聞いても「そんなの聞いたことがない」と言っていたので本当にないのだと思います。

 

 

ここに挙げた違いはもちろん学校にもよるので、イギリスの小学校全てがこうだというわけではありません。例えば私立(うちの娘が通うのは公立)、もしくは教会系(うちの娘が通うのは無宗教)などでも違いが出てくると思います。

それでも敢えてざっくりいうと、「学校がお休み期間中の預け先さえ確保できれば」親への負担はイギリスの小学校の方が日本より小さいのではないかなというのが私の印象です。あとは家庭学習をどこまでするかですが、これは日本でもイギリスでも同じですね。

 

また学年が上がったら「実は違った!」ということも出てくるかもしれません。その時は随時アップデートしたいと思います。