言語習得には、聞く、話す、読む、書くの4技能があります。
子供は聞く能力と話す能力は毎日の生活のなかで自然に身に付けていくことが多いと思います。娘のようにイギリスの現地校に毎日通っている子供は環境的なアドバンテージがあるので、英語も「聞く」と「話す」は自然にスキルアップしてきています。
ところが、言語を読むことと、書くことは、教えてもらわないとできるようになりません。日本語の読み書きも誰だって地道に「あいうえお」からするしかないわけで、いくらネイティブの環境にいるからと言っても、ほっておいたら突然英語の読み書きができるようになるわけではないです。
というわけで、英語についても、読む練習は家庭でも少しだけやっています。日本でもできることなので、日本でバイリンガル育児に取り組まれている方にもぜひ参考にしてもらえればと思います。
サイトワード(Sight words)で神経衰弱ゲーム
英語にはサイトワード(Sight words)と呼ばれる言葉があります。
フォニックスのルールを使って読むのではなく、目で見た瞬間にぱっと認識して読めるようにしておくべき言葉です。High frequency words (頻繁に出てくる言葉)とも呼ばれます。
英語圏でも国や地域によって違いがあるようですが、イギリスではレセプションと呼ばれる小学校の最初の学年(子供たちの年齢は4~5歳)で、45のサイトワードを学習します。
サイトワードとはどんな言葉かというと、例えば次のような言葉です。
I, go, come, went, up, you, day, was, look, are, the, of, we, this, dog, me, like, going....
どんな文章にもよく出てくるので、これらを目にしたときにすぐ読めるようになっていれば読解力が一気に上がります。
我が家ではこのサイトワードを使った神経衰弱ゲームをときどきしています。市販のサイトワードのカードを使ってもいいと思いますが、うちでは無料でダウンロードできるフラッシュカードを印刷して使っています。
こちらのFamily Learningのサイトからダウンロードできます↓
http://www.familylearning.org.uk/images/hfwordsrec.pdf
45の言葉が書かれているので、2セット印刷して、枠にそって娘がハサミで切り取り(チョキチョキ大好きなので)、カードを裏返しにして同じ言葉のペアを探す単純なゲームです。45の言葉全部でやると多いので、半分ぐらいの量で遊んでいます。
ポイントは、まず1枚めくったときに「あ、〇〇だ~」などと言って、お互いに読みながらすることです。最初は読めなくても、何度かしていると覚えてきます。
このペア探しゲームは学校でもするみたいです。大人数でどうやってやるのかいまいち謎ですが。
話がそれますが、英語ではこういったペアを探すゲームはメモリーゲーム(Memory game)やマッチングゲーム(Matching game)と呼ばれます。日本語の「神経衰弱」ってゲームの名前としてはすごい名前ですよね。。
こちらのFamily Learningのサイトは学校からもらったお知らせで知ったのですが、他にも無料でダウンロードできるワークシートがたくさんあります。
塗り絵や、数字や図形などの算数系などもあるので印刷してちょいちょい使ってます。
また、このサイトにはフォニックスはもちろん、PC上でするゲームなどもたくさんあるので、日本に住んでいるお子さんでも楽しめるのではないかと思います。
似たようなサイトでGB Educationというサイトもあります。こちらはアメリカのサイトですが、娘の学校のお知らせのなかのお勧めリストに入っていました。
読み書きや算数に加えて、サイエンスや社会科もあるので興味深いです。
今のところ娘の通う学校では教科書というものはなく、こういった教育者向けのサイトから先生たちがマテリアルを印刷してプリントとして使っているようです。
日本で普通の小学校に通った私にとって、イギリスの小学校での学習内容は未知の世界です。また4歳児から学校で一日何をしているかを聞き出すのは容易ではないので、「ふーん、こんなことをするのねー」と眺めてはつぶやいてます。