Unce Upon a Time...

イギリスの田舎暮らし、バイリンガル育児、イギリス英語についてお届けします

家庭でしている日本語学習 4歳編

 

イギリスの田舎で暮らしている私たちですが、バランスのとれたバイリンガル育児をするために家では日本語に力を入れています。

・・・・が、4歳の娘のひとりごとがだんだん英語になってきました。

 

娘は平日は毎日学校に通っています。学校にいるのは8時半から3時半までです。学校帰りにお友達と公園に寄ったり、お友達の家に行ったりお友達がうちに来たり、あとは放課後にスイミングに行く日もあるので、平均すると平日は1日9時間ぐらいは英語の環境にいることになります。

また、うちの娘は寝るのが早くて7時過ぎにはもう夢の中です。朝はだいたい7時前後に自然に目が覚めます。

 

ということは1日のうち起きているのは12時間、そのうち日本語に触れているのは3時間程度です。そうなると、平日はどうしても英語モードになってしまいます。

 

 今のまま日本語力を伸ばすべく、日本語学習のために家庭で意識的にしていることをまとめます。

 

目次

 

お話づくり

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4歳になってからのヒットがお話作りです。

娘は昔から自作のお話を披露してくれることがよくありました。いつだったか記憶してないのですが、ある日作ってくれたお話で私もなかなかいいお話だな、と思ったものがありました。そこで、

 

「せっかく素敵なお話作ったから、忘れちゃわないようにノートに書いておこう!」

 

ということになり、その日からお話を作ってノートに書く、というアクティビティをよくすることになりました。

 

1ページで終わる短編のときもあれば、何日もかけて続きを書く長編のときもあります。今は娘がお話を考えて文章を作り、私がそれを書きとり、娘が1ページごとに挿絵を描いています。いつかは文章を書くところまで自分でできるようになると思います。

 

子供の想像力はほんとに豊かで、ストーリー展開も私が思ってもみない方向に行ったりして面白いです。妖精が出てくる率がとても高いですが 笑

 

文章の作り方を学ぶのに、作文練習用の教材を使って練習することもときどきあります。うちでは「七田式さくぶんれんしゅうちょう」を使っています。

 

 

娘は書くことは相変わらず苦手なので、あまり苦手意識を持たせないように、楽しめることからやっています。

 

あ、でも英語の方は書くのが楽しいみたいです。学校の宿題も喜んでやっています。なんでなんだろう。アルファベットの方が書くのは簡単なんだろうな。

 

 

漢字表

3歳半ぐらいのときに、娘の部屋の壁に漢字表を貼りました。小学校1年生で習う80の漢字が表になっていて、関連する言葉も書かれているものです。

 

本を読んでいて漢字が出てきたら、この表のここにある字だね~などと言って、娘の興味を引くようにしていました。

「山」とか「川」、「大」きい、「小」さい、など、よく本に出てくる字から読めるようになりました。

 

日本ではまだ年少さんの年だし、漢字は無理に覚えなくてもいいと思っています。

最近は寝る前に、「寝る前5分クイズタイム!」と言って、いくつか私が読み方の部分を手で隠して娘が答える、というのをゲーム感覚でやっています。80字のうち7~8割ぐらいはなんとなく読めるようになってるみたいです。

 

覚えてるのは訓読みだけの字もあるし、ポスター内の場所で覚えてる可能性もあるし、かなり適当にやってますが、まずは漢字が身近なものになり、「漢字がでてきてもちょっとがんばったら読めるかも?」ぐらいには思ってくれているようなので嬉しいです。

 

 

くもん、なぞぺー、などのワークブック

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年齢にあったものか、少しだけ先取りになるレベルのものを娘の手に届くところに何冊か出してあります。いつするとは特に決めずに、娘がしたいと言ったらするスタンスです。

 

娘は気がのったときに一度にたくさんまとめてするタイプです。計算ができるようになることを目的にしているのではなく、日本語を使ってするアクティビティとして取り組んでいます。

 

それでも気が向いたときに取り組んでいると簡単な足し算などはできるようになりました。実はこれが意外なところでメリットがありました。

 

イギリスは4歳から小学校が始まります。娘の通う準備学年は遊びの延長の時間が長いものの、お勉強的な要素も増えてきます。学校からは細かいカリキュラムの説明などはないうえ、はっきりとした時間割もないので、いまいち何をしているのか把握できていないのですが、知らないあいだに足し算の勉強もはじまっていました。

娘は家庭で日本語で算数に少し馴染んでいたので、学校でも楽しんで取り組めているようです。

 

バイリンガルに関する研究では、先に母語で身に付けた知識は第二言語にトランスファーすることが可能なことが証明されています。やはり初めて出会うコンセプトをいきなり外国語でやるとつまずくこともあると思います。母語で先になんとなくでも知っていれば苦手意識を持つことなくスムーズに学校の勉強も進められるんだろうなと思います。

 

とは言え、学年が上がってもずっと家で先取り学習を続けていくことは現実的ではないです。

最初だけでも家で日本語で知識の土台を作っておいてあげれば、そのうち学校の勉強に自信がついてきて、教科学習(学校の勉強)は英語、自分の気持ちを表現するなど家族とのコミュニケーションは日本語、とうまく使いわけてくれるといいな、と思っています。

 

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ここに書いた以外では、こどもちゃれんじもまだ続けています。

内容的にちょっと物足りなくなってきてるかなという気もしていますが、しまじろうのエピソードを通じて、イギリスの田舎にいながらにして日本の子供の生活の様子を身近に感じることができる貴重なツールなのでもう少し続けようと思っています。

 

も相変わらず大好きです。ノンフィクションというか、植物や生き物のような科学系の本もいっしょに読んでみるのですが、やはりお話の本の方が本人は好きなようです。

 

あとはできるだけたくさん親子で質の高い日本語の会話をするように心がけています(あくまで「心がけている」であって、できているかどうかは自信ないですが)。

 

私たち家族にとって日本語は家族の絆の言葉です。

大きくなるにつれて親と過ごすよりもお友達といる方が楽しくなってくるのだとは思います。でも、言葉でつながっていれば難しい思春期も乗り越えやすいかな、、どうかな、、と思っています。