Unce Upon a Time...

イギリスの田舎暮らし、バイリンガル育児、イギリス英語についてお届けします

イギリスのバースデーパーティ事情

birthday decor lot

 

週末は娘の友達のお誕生日パーティでした。

パーティ会場を貸し切って、子供が30人ぐらい(!)とその保護者たちが参加し、かなりの人数のパーティでした。

今回のパーティの様子と、イギリスの子供のバースデーパーティ事情を合わせてご紹介したいと思います。

 

目次

 

ディスコパーティ??

今回は娘のナーサリー(幼稚園)時代の親友Cのバースデーであり、このお友達とは学校が離れてしまったため夏休みに遊んで以来、ひさびさの再開となりました。

 

招待したお友達が他にもたくさんいるにも関わらず、娘と私が会場に到着するとCは娘のところにすっとんできて、パーティ中もずっと2人は手をつないで遊んでいました。

一時期はものすごく引っ込み思案で、公園で知らない子が寄ってきただけでこわがって泣いていた時期もあったうちの娘が、こんなにも仲の良いお友達ができる日が来るとは、、、と2人が嬉しそうに再開を喜ぶ姿を見て私は若干うるうるきてました。

 

が、暖かい気持ちになったのは最初の数分程度だけで、残り2時間は私にとっては非常に苦痛なパーティでした。。

というのも、招待されていたゲストはほぼ全員Cの今の学校のお友達であり、私は面識がある人はCのママのみ。そのママもパーティ中は何かと忙しそうに動き回っていたので私はひとりでぽつんと座っているしかなく。時おりフレンドリーそうなママと会話が始まるも、長くは続かず、、、

 

その理由は、そのパーティがディスコパーティだったからです。

ディスコとは日本語でいうとちょっと懐かしい響きがするあのディスコです。バカでかい音量でダンスミュージックがかかり、ホールいっぱいの子供たちが踊り狂っているので、かなり声を張り上げなくては会話はできません。こちらでは小学校でもディスコナイトがときどき開催されます。

 

ちなみに私たちは、先週末も似たようなパーティに呼ばれて行ってきました。イギリス人は本当にお誕生日パーティ好きで、クラス全員を招待したりして盛大にやります。

一クラスに30人前後いるので、全員のに行っていたら毎週末のように誰かのバースデーパーティに行くことなります。だいぶ慣れてきましたが、このイギリス人のバースデーパーティ文化には最初はかなり衝撃を受けました。

 

子供のバースデーパーティ

2歳ぐらいまでは、親しいお友達(親の)を数人家に呼んで、大人はお茶しつつ子供を遊ばせるのが一般的です。

夏生まれの子だと公園でのピクニックパーティも人気があります。いずれにしてもケーキのろうそくを子供がフーっとするところがメインイベントの、なごやかなパーティです。中には1歳のバースデーから張り切って大がかりなパーティをする親もいますが、それは少数です。

 

びっくりするのは3、4歳以降のパーティです。

まず、自宅で開催される率がぐっと下がります。よくあるのはソフトプレイと呼ばれる、室内の遊び場。トランポリンや滑り台が組み合わさった遊具があり子供たちが自由に遊べるところです。イギリスは天候が悪い日が多いのでこういった室内遊び場は充実しています。

 

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次に多いのが、区役所などが持っている催事場です。コミュニティホール、ソーシャルクラブなど呼び名はさまざまです。教会内のホールが使われることもあります。こういったホールは、多目的施設のため備え付けの子供向けの遊具などはないので、親は別にエンターテイメントを調達することになります。

移動式のソフトプレイ(トランポリン等)、DJ、マジシャン、フェイスペインティング(顔に専用の絵の具で絵を描いてくれる)、移動ミニ動物園(小動物を連れて来てくれる)、などなど。車内が滑り台やトランポリンがあるソフトプレイに改造されていている2階建てバスが会場、というパーティもありました。

さらに動物園水族館にもキッズ用のパーティルームがあり、そこを利用する人もいます。

 

普通パーティの所要時間は2時間程度で、最初は少し自由に子供たちを遊ばせてから、何らかのエンターテインメント→食べ物がサーブされ、ケーキが登場→お誕生日の歌を歌って主役がろうそくを吹き消す→再び自由時間の後におひらき、というパターンが多いです。

帰るときには小さな袋に入ったお土産をもらいます。中身は切り分けたケーキと、小さなおもちゃとかお菓子類です。(この袋に入っているのは大抵がジャンクなお菓子と景品などによくある安っぽいプラスチック製のおもちゃなので私は好きではないですが。)

 

大人のバースデーパーティ

sliced cake on cake riser

イギリス人は大人になってもバースデーパーティが大好きです。

特に30歳や40歳のような、節目の歳になるバースデーは気合の入ったパーティが企画されます。レストランやバーなどで皆で騒ぐというシンプル?なものから、数人で旅行に行って旅先でパーティする人もいます。

 

日本でも友人たちととレストランなどでお祝いすることはあると思いますが、違いは誰が主催するかです。

イギリス人は自分で自分の誕生日をプロデュースするのです。日本だと例えば誰かのお誕生日が近くなれば、本人ではない別の人が食事会などを企画するのが一般的ですよね?サプライズで名前入りのデザートプレートなどを注文しておいたりするかと思います。

ところがイギリスでは、自分の誕生日パーティは自分で企画し人を呼びます。初めて大人のバースデーパーティに招待されたときは、てっきりその人の子供のパーティかと勘違いしてしまいました。

 

私はイギリスの会社で働いたことがないので実際に見たことはないのですが、自分の誕生日にオフィスにケーキを持っていって配ることも一般的だそうです。

この「自分の誕生日にケーキを持っていって配る」という習慣は学校にもあります。子供たちも自分の誕生日当日には学校にケーキ(配りやすいようにカットされたケーキやカップケーキ等)を持っていきます。

未だに自分の誕生日なのにケーキを人にあげる、というのが私はどうもしっくりきません。。。自分の誕生日なんだから誰かに用意してもらえるんじゃないの?と思ってしまいます。 

 

うちの娘の誕生日は3歳までは家族で旅行、4歳は自宅にお友達を招いてパーティをしてお祝いしました。5歳の誕生日は他の子みたいに大がかりなパーティをしたい、と言い出しそうで今からこわいです。。