Unce Upon a Time...

イギリスの田舎暮らし、バイリンガル育児、イギリス英語についてお届けします

ママ友同士の助け合い

people laughing and talking outside during daytime

 

今日はママ友仲間のうちのひとりが体調を崩したので、急きょ娘を連れて友人宅へ子守に行ってきた。

この友達には娘と同じ2歳の女の子がいるのだが、彼女には持病があり体調が優れない日が多い。さらに時々ものすごく悪くなり子供の世話が難しくなることがある。そんなとき彼女はwhatsapp(英語圏で人気のあるラインのようなアプリ)のグループチャットに誰か数時間子供を見てくれないかとヘルプを求める。

 

彼女は普段は在宅で仕事をしているので、週に何日かは子供は保育園に預けている。しかし今日のように急に体調が悪化したときにすぐに預けられる先はそう簡単に見つからない。近くに夫婦のどちらかの実家があれば誰かに飛んできてもらえることもあるのかもしれないが、皆がそういった恵まれた環境にいるわけではない。これは日本でも同じであろう。

 

そんな中でママ友仲間というのは唯一頼れる存在となる。 お互い小さな子供を育児中なので食事、遊び方やおむつ替えなど一通りの理解があるし、年齢が近ければ子供同士が一緒に遊べるので、子守をし合ういうよりは、子供同士を遊ばせに行くという感じになる。

 

この友人の場合は体調が悪い場合にママ友のヘルプを利用する形になるが、他にもいろんなパターンがある。

特に、小さな赤ちゃんがいる場合は赤ちゃん連れで行きにくいちょっとした用事(銀行に行くとか、区役所に行くとか、自分の健康診断に行くとか)のために小一時間誰かの家に預けるということができるとお母さんの負担はぐっと楽になる。

さらに、特に用事がなくとも、20分だけ近所のカフェに行って一人でのんびりお茶するだけでも一人で日中赤ちゃんと一緒にいるお母さんにとってはかなりのリフレッシュの時間となる。

赤ちゃんとの生活というのはなかなか息抜きができるタイミングがない。私もそうだったが、昼寝中も起きちゃったらどうしよとビビッてあまりのんびりできず、常にon-callの状態である。夜寝てるときだって熟睡状態ではなく、常に赤ちゃんの寝息や寝言に敏感な状態でいるので半分起きているような状態である。

そんな生活の中で、15分でも一人の時間を持つことで精神的に少し余裕がでる。子育て経験のあるお母さんなら皆通ってきた道なので、どれだけそれが新生児をかかえるお母さんにとって助けになるかがわかると思う。

 

とはいえ、もちろん人の家にいきなり子供を預けることは無理がある。預かるのは何度か家に遊びに行き、お互い様子がつかめたあとである。

うちの子のように、他人へのガードが堅い子の場合は預けられるようになるまでに時間がかかった。また人の子を預かる/人に我が子を預けるというのは、当然いろんなリスクがともなうわけで、母親同士が信頼関係を築いていることが大前提である。

 

日本のママ友仲間でもこのような相互扶助の関係があるのか気になるところである。こちらには良くも悪くも適当な人が多いので、あまり気兼ねなく預かりあうことができる気がする。

子連れで数人で誰かの家に集まった時に、ちょっと一人が子供をおいて抜けて用意をしに行くということも何度かあった。どうせ皆で遊ばせているのだからもう一人ぐらいいても変わらないわよ、という雰囲気である。日本だと、家片付けなきゃ、、前もって段取りを決めて、、とかお礼しなきゃ、、こないだ預かってもらったから今度は私がしなきゃ、、とかいろいろ考えてしまいそうな気がするがどうなんだろう。

 

待機児童をはじめ、日本の子供ケアがかかえるさまざまな問題の解決にはならないが、子育てでストレスをかかえているお母さんにとっては頼れるママ友仲間の存在はとても大きいと思う。実家など近くに頼れる人がいる場合は(もしくはそうでなくとも)ひとりで立派に子育てができる人もたくさんいるのだとは思う。でも私は困ったときに助けてくれる人たちがいると思うだけで気が楽になる。きっと昔はそうやってみな子育てをしていたのだろう。