先日、娘の通う学校で「本のキャラクターの格好で登校する日」というイベントがありました。
これは、World Book Day と呼ばれ、イギリス全土の小学校で行われるイベントです。企画はUNESCOによるもので、「世界中の全ての子供たちが本を読めるように」というチャリティイベントでもあります。
当日は、校内に絵本作家が来たり、本にまつわるアクティビティをしたりします。
でも、この日のメインとなるのは、やはり子供たちの仮装です。イギリスの小学校は普段は制服なので、子供たちは一層特別感がありワクワクのようです。
が、準備する方の親はいろいろあるわけです。。。今日はその辺の話を中心に書いてみたいと思います。
World Book Dayの仮装
学校からのお知らせには次のように書いてありました。
Come into school dressed as a character from thier favourite story.
(お気に入りの本のキャラクターの格好で登校してください。)
指示はこれだけです。いつもそうですが、なんともざっくりです(笑)
コスチュームの準備方法としては、
①買う
②手持ちの服などでなんとかする
③作る
の3パターンあると思います。
子供が具体的に〇〇になりたい!という強い希望があれば、親はなんとか頑張って準備することになります。手作り推奨などのプレッシャーは一切ないのがありがたいです。
①買う
一番てっとり早いのが「買う」です。
イギリスでは、パーティグッズのお店はもちろん、普通のスーパーなどでも子供用の仮装グッズがわりと安価(2000円ぐらい)で売っています。
アマゾンで見つけたものを一部ご紹介します。
ハリーポッター
https://www.amazon.co.uk/Official-Harry-Potter-Blister-Film/dp/B076BF6THT
ハートの女王(不思議の国のアリス)
https://www.amazon.co.uk/Girls-Storybook-Hearts-Fairytale-Costume/dp/B07CRFF3HN
中世のナイト
https://www.amazon.co.uk/Medieval-Knight-Fancy-Dress-Costume/dp/B07MQFT4VK
あかずきんちゃん
https://www.amazon.co.uk/RIDING-HOOD-Little-Riding-Hood/dp/B00NEOE1GI
メリーポピンズ
https://www.amazon.co.uk/Official-Poppins-Returns-Costume-Character/dp/B07MNL48CR
仮装のチョイスにイギリス色がでていますね(笑)他にも、ディズニーのプリンセスなどはたくさん種類があります。
イギリス英語ではこういった仮装用の衣装を fancy dress と呼びます。
②手持ちの服でなんとかする
わざわざ買わないで手持ちの服でなんとかする方法もあります。
World Book Dayが近づくと、ママ向けサイトなどで「普段着を着ているキャラクター〇選!」のようなタイトルの企画が多く出てきておもしろいです。
例えば、
赤と白のストライプを着ているキャラクター
左から Mumsnet 73 easy World Book Day ideas
"Boy": Lost and Found
Grace: Amazing Grace
Dave: Dogger
"Girl": Monkey and Me
普段着のキャラクター
左から Mumsnet 73 easy World Book Day ideas
Harry : Harry and the Bucketful of Dinosaurs
Charlie: Charlie and the Chocolate Factory
Sophie: Sohie's Adventures
他にも、ハロウィンの衣装の使いまわし作戦もあります。魔女が出てくるお話はたくさんありますよね。
それから、パジャマを着ているキャラクターや、スポーツをしている子はサッカーなどのお話をねらってユニフォームという手もあります。
③作る
いちばん難易度が上がる「作る」。①の「買う」か②の「手持ちの服でなんとかする」がほとんどで、手作りする人はかなり少数派です。
娘のまわりで手作りした人は見かけませんでしたが、World Book Dayのオフィシャルサイトでは気合の入った衣装を着た子供たちの写真を見ることができます。
リンク張っておくのでご興味のある方はどうぞ⇊
うちの娘はどうしたか
で、うちの娘の衣装です。
World Book Day の2週間前ぐらい前までは、「家にあるプリンセスのドレスのどれかでごまかすか、、、」と思っていたのですが、Pinterestで素晴らしいアイディアを見かけました!
娘は Mr MenとLittle Miss のシリーズが大好きなんです。イギリスの絵本ですが日本語版も出ているようですね。
Mr Men と Little Miss シリーズは、各キャラクターの性格が名前になっている主人公が繰り広げるお話シリーズです。Mr Funny, Mr Strong, Mr Messy, ... Little Miss Sunshine, Little Miss Greedy, Little Miss Shy...など、たーくさんあります。オチにちょっとひねりがあったりするので、4,5歳ぐらいからの方が楽しめると思います。絵はとってもシンプルでかわいいです。
子供でも持ちやすい小さくて薄い本ですが、ストーリー自体は決して短くはないので、「読んで~」と言われて何冊も読まされるとけっこう疲れます。
私がPinterestで見つけた、World Book Dayのアイディアは、この「Mr MenとLittle Miss のキャラクターをTシャツにマジックで描く」というシンプルかつ大胆なもの。
かなり単純なキャラクターなので、私でもいけるかも?と思い挑戦することにしました。どのキャラクターにするかは、娘のチョイスで Little Miss Giggles になりました。
Giggle は日本語には「くすくす笑う」と訳される言葉ですね。あっはっはー!ではなく、くっくっと笑う感じです。おもしろいことを見つけたときに、子供がする笑い方をよく giggle を使って表現します。
うちの娘は、いつも何かしょーもないことを見つけては「うひひひー」と笑っているのでピッタリです。もしかしたら学校で先生に、「あなたは Little Miss Giggles ね」と言われているのかもしれません。
で、描いてみました。下書きなしで、油性マジック片手に勢いでちゃちゃっと。
髪の毛だけは娘の髪色と合わせて黒にしたんですが、これは、もしや、、、、
ワカメちゃん??笑
娘は喜んでこれを着て登校して行ったのでまぁ良しとしました。
しかも制作コストは、3ポンドのプレーンのTシャツのみ(と家にあった毛糸)という、なんとも安上がりにできたのでそれも満足でした。
仮装する日は他にもある
イギリスの小学校では、このような子供がコスプレ?する日が他にもあります。
将来の夢の日
準備学年が始まってわりとすぐに、Big Me というイベントの日がありました。これは、1週間かけて子供たちにいろんな職業について学ばせるという試みです。
最終日の金曜日には、学校にいろんな職業につく大人(保護者のボランティア)を呼んで、子供たちの前で自分の仕事についてお話をしてもらいます。
うちの夫にも行けば?と言ってみましたが、「えーー、そんな小学生いっぱいの前で英語で話すの無理。。」と断られてしまいました。1クラス300人ぐらい履修する大型のクラスも講堂使って教えてるのに、何言ってるんだか。大学生はよくても小学生相手は恥ずかしいんだろうか。
さらにその日は、子供たちは将来自分がなりたい職業の格好で登校するという、これまた親の頭を悩ませるリクエストがありました。
うちの娘は、塗り絵ブーム最高潮のときで、
「大きくなったらPainter になりたい!!」
と言っていました。
「ペインターって、絵とかを描く画家さん?それとも壁とか塗る人のこと?」
と聞いてみると、
「絵を描くひと。」
というお答え。
うーーーーん、と悩んだあげく、アマゾンでベレー帽とエプロンを購入。
家でお絵かきのときに使っていた筆を持たせて、ハイできあがり!
このエプロンは「KEEP CALM. I'M AN ARTIST」と書いてあるものですが、今ではお料理エプロンになっています。
ダンスパーティー
娘の学校では、毎学期の終わりに Disco と呼ばれるダンスパーティーがあります。
Disco ってあのディスコ??と思いますよね。そうらしいです。ミラーボール回ってるらしいです。流れる音楽は、流行りのポップから子供向けの音楽までいろいろみたいです。
ディスコは学校のホールを使って、下級生と上級生はわかれて行われます。下級生は、いつもの下校時間からすぐ始まるので、朝パーティー用の服を持って登校します。教室で着替えてから、ホールへ移動するようです。
上級生は、学校が終わったら一度家に帰り、数時間してから着替えてまた学校のホールに戻ります。6年生ぐらいになれば、髪の毛をカールさせたり、うっすらお化粧してる(いいのか知りませんが。。)子もいます。
我が家の4歳児は、「ディスコ=プリンセスドレス」です。先日のディスコはこんな格好でした。(オーロラ姫)
こういったパーティードレスは、サイズアウトしたらどんどん年下のお友達にまわします。年に数回しか着ないので状態はかなり良いです。同じように、年上のお友達からも毎年のようにもらえるので、ドレスを買ったことは実は1度もないです。
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