皆さんご存知だと思いますが、同じ「英語」でもイギリス英語とアメリカ英語はけっこう違います。
日本の学校で習う英語はアメリカ英語がベースです。 発音や文法、会話のなかで登場するフレーズなども、アメリカ式のものを学びます。
でも、世界を見渡すと、日本のように学校でアメリカ式の英語を教えている国は意外と少ないのをご存知でしょうか。アメリカ式の英語を教えているのは、アメリカと立地的に近いラテンアメリカの諸国や、過去にアメリカの植民地だったことのあるフィリピンなどです。
ヨーロッパ諸国、日本とフィリピンを除くアジアの多くの国、アフリカの旧イギリス植民地国などでは、イギリス式の英語が教えられています。
また、オーストラリアやニュージーランドの英語もイギリスよりです。
というわけで、日本人にとっては少し馴染みのないものではあるものの、世界ではメジャーなイギリス英語を知っておくメリットはたくさんあります。
今回の記事では、私がイギリスに来て初めて知ったイギリス英語のなかから、育児に関連するものをピックアップしてご紹介したいと思います。
目次
あかちゃんのお世話関係の言葉
イギリス英語とアメリカ英語で違う言葉はたくさんあるのですが、なぜかあかちゃん関係の言葉で違うものがけっこう多いのです!
私はアメリカで出産し、娘が6カ月のときにイギリスに引っ越してきました。アメリカで身に付けた育児関連の単語は、イギリスにきてまた覚えなおし、というものがたくさんありました。
ベビーベッド:Cot(英) / Crib(米)
ベビーベッドは、イギリスでは cotと呼ばれますが、アメリカでは cribが一般的です。「ベビーベッド」は和製英語ですね。
ちなみに、イギリスでもアメリカでも、「ベビーベッド」と呼べないぐらい大きいサイズのものが主流です。子供の成長に合わせて柵を取り外せるので、3~4歳ぐらいまで使えます。うちの娘もつい最近まで、赤ちゃんの頃から寝ているベッドで寝ていました。
おむつ:Nappy(英)/ Diaper (米)
「おむつ」は、イギリスでは nappy、アメリカではdiaper (ダイパー)です。日本でも最近よく見かける「おむつケーキ」も、それぞれ nappy cake、diaper cake、となります。
うちの娘がまだおむつをしてたころ、「つ」を上手に言えなくて、「おむちゅ」となってしまってたのがかわいかったのですが、英語でも「なぴ」という言い方がとてもかわいかったのを覚えています。
ベビーカー:Pushchair, pram (英) / Stroller
「ベビーカー」も和製英語です。イギリスではpushchair もしくは pramと呼ばれます。
新生児用の折りたためないガッチリしたタイプを pram、お座りができるようになってから使う、折りたためるタイプをpushchairと呼びます。アメリカでは stroller が一般的です。
ちなみに、「チャイルドシート」も和製英語です。英語では car seat と呼ばれ、これはイギリスでもアメリカでも同じです。
おしゃぶり:dummy (英) / pacifier (米)
「おしゃぶり」は、イギリスでは dummy (ダミー)、アメリカでは pacifier (パシファイヤー)です。イギリス英語の「ダミー」は直感的にわかりやすい言葉ですよね(笑)。
アメリカ英語の pacifier は長いので、paci と略されたりもします。
医者:Surgery (英) / Clinic, hospital
子供が小さいうちはお医者さんにいく機会が多いですよね。イギリスでは、どんな病気でも、まず最初にGeneral Practitioner(GPと略されます)にかかるのですが、GPがいるオフィスのことを surgery と呼びます。発達に関する相談や予防接種もここでします。
私はイギリスに来た当初、知り合いのママが「子供をsurgeryに連れて行った」と言うので、手術でもしたのかと心配したら、単なる健康診断だった、ということがありました。
アメリカでは、規模に合わせてclinic や hospitalと呼ばれます。小児科は pediatics です。
他にもたくさんあるのですが、長くなってしまうので今日はこの辺で。
次回は娘が話す英語のなかで、「あ~イギリス英語だなぁ」と思ってしまう言葉やフレーズをご紹介したいと思います!