Unce Upon a Time...

イギリスの田舎暮らし、バイリンガル育児、イギリス英語についてお届けします

イギリスのスイミングスクールの不思議なところ

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昨日は娘のスイミングの日でした。放課後に週1回のペースで通っています。

去年までは親子でいっしょにやるタイプのいわゆるベビースイミングの教室に通っていたのですが、今年から子供だけが水に入る教室に通い始めました。

 

イギリスの小学校にはプールがないところも多くあります。娘が通う学校にもありません。そこでどうするかというと、近くにある公共のプールなどに生徒を連れて行ってレッスンをするのです。

でも高学年だけだったり、年に数回だけだったり、全く水泳の授業がない小学校まであるそうです。その結果、イギリスの小学校に通う11歳の子供の半数は25メートルが泳げないそうです※。

 

そんな事情から、イギリスではスイミングは人気の習い事のひとつです。私も子供の頃にスイミングは習っていましたが、日本と比べてぎょっとしたり感心したりすることも多いので今日はそのことについて書いてみます。

 

目次

 

準備体操なしでいきなりドボーン

もしかしたら娘が通っているスクールだけかもしれないですが、準備体操なしでいきなり水に入ります。私にとってはプールといえば準備体操と言えるぐらい、水泳と体操は切ってもきれないものだったので最初は衝撃でした。

子供は普段から走り回ってるからいいのか?とも一瞬思いましたが、そういう問題じゃないですよね。。。

でもその分、レッスン時間=入水時間なのでたっぷり泳げます。しかも今行ってるクラスは娘一人しかいないので、待ち時間もなく泳ぎっぱなしです。

「コーチのお話を聞く時間」というのもほとんどありません。レッスンが終わりプールが出てくるときに「今日は〇〇がすごく上手にできたね~」程度のコメントはもらえますがそれだけです。ちなみにプールに入る前の注意点の確認とかそういうのもありません。あ、でもレッスン中にふざけていたりしたらちゃんと(当たり前か)怒られます。

 

なんでも自由

日本ではスイミングスクールによっては指定の水着があったりするかと思いますが、水着はなんでもOKです。普通の水着、競泳用の水着、長そでタイプの水着、なんでもアリです。ビキニ着てる子はさすがに見たことないですが。。

帽子も特にルールはありません。かぶりたければかぶればいいし、なくても問題なしです。私はこれも衝撃でした。日本では公共プール=帽子ですよね??私は子供のころ泳ぐこと自体は好きだったのですがあの帽子をかぶるのがいやだったのをよく覚えています。。

 

少し話はそれますが、日本ではスポーツジムのプールなどではお化粧は落とさないといけないところが多いと思います。イギリスのプールでは特に規定はないようで、けっこうしっかりメイクしたままの人も水に入っていたりします。。。

  

楽しい!を全面に出す教え方

girl playing beside body of water during daytime

 

娘が通っているスイミングスクールの教え方は、子供のレベルに合わせてかなりカスタマイズされているように思われます。と、言うか、もはやノリ?で教えているような。。言い過ぎかもしれませんが。

でも一応、練習のあとに「今日はやろうと思ってたことが全部できたわ!」などのコメントも出るので何等かの指導計画はあるようです。でもそれが何かは教えてもらえず。

 

日本の年少さんのクラスはどんなことをするのでしょうか。スイミングスクールによって方針は違うのだと思いますが、日本のスイミングスクールは厳しい指導のイメージがあります。私が子供の頃通っていたところはけっこうスパルタ式でした。

一方で娘が受けているレッスンはとにかく子供が水泳を楽しめるようになることを目的に構成されているように思えます。内容もかなりフリースタイルです。ビート板などを使って泳ぐ練習もしますが、プールの中にものを落としてもぐって拾う練習、飛びこみ、そして傍目に見ているとコーチとわちゃわちゃ戯れているだけのように見えるなんだかよくわからない時間もあります。

 

年齢が上がってくるともう少し厳しい練習になるのかもしれませんが、今は遊びの延長の感覚でスイミングを楽しんでいます。

 

※参考URL

Private schools told to open their swimming pools to state pupils | Education | The Guardian

Primary schools 'must offer more swimming' - BBC News