先日の記事では、英語学習の最初の一歩のフォニックスを学習するのに我が家で活躍したおもちゃをご紹介しました。
子供が フォニックスを覚え始めたら、「読みたい!」欲求が一気に高まると思います。街中で見かけるサインやお菓子のパッケージなどに書いてある字も読もうとするかもしれないです。
でも、これまで親が読み聞かせてきた絵本をいきなり自分で読もうとチャレンジすると、ハードルが高すぎて読むことに対して自信をなくしてしまう可能性があるので危険です。なぜなら、絵本は小さな子供がストーリーを楽しむために書かれたものなので、当然ながら出てくる単語にはフォニックスのルールで読めない単語もたくさんあるからです。
そもそも英語はイレギュラーが多い言語です。短い文章が続くような絵本でも、フォニックスを学び始めたばかりの子供が読むにはイレギュラーすぎる言葉が多くでてくるのです。
例えば次のような単語もフォニックスのルールでは読めないものです。
What, said, too, color, give, again, water. old, have, come, kind, many...
どれもわりとよく子供が読む本に登場しそうな言葉ですよね。このサイトによると、子供の絵本によく出てくる言葉のうち、実に25%がフォニックスのルールでは読めない単語だそうです。
これらの言葉の中には、サイトワード(Sight words)としてルールは忘れてそのまま暗記して読めるようになることを推奨されている言葉もあります。
(遊びながらサイトワードを覚える方法について書いた記事はこちら↓)
英語の読みは、最初はフォニックスのルールを身に付けながら、同時にサイトワードも覚えていく必要があります。けっこうエネルギーがかかると思います。
そんな時に、子供が「読むぞー!」と張り切って絵本を手にしても、ちょっと読み進めては読めない言葉が出てきて、横から親が
「あ、この言葉はフォニックスでは読めなくてね、、、」
といちいち説明をしていては子供の自分で読みたい!という欲求が満たせません。
そこで活躍するのが、読むことを始めたばかりの子供に向けて作られた本です。いろんな出版社から出ていますが、我が家で使って良かったのはこのシリーズです。
Bob Books Set 1: Beginning Readers
- 作者: Bobby Lynn Maslen,John R. Maslen
- 出版社/メーカー: Scholastic
- 発売日: 2006/05/01
- メディア: ペーパーバック
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とてもシンプルで短い文章でできた小さな絵本のセットです。子供が自分で持って読むのにちょうどいい大きさです。
なにより、一生懸命覚えたフォニックスを使って読める単語ばかりが出てくるので、「自分で読めた!」が体験できます。
フォニックスの学習で一番最初に習う、子音+母音+子音の言葉(CVC words)がたくさん出てくるので、音と音の組み合わせ(blending)を学習するのに最適です。 「自分で読めたね!」「すごいね~!!」が連発できます。
うちの娘が3歳になったころに購入してあったのですが、当時娘はフォニックスがまだ微妙だったのでいまいち食いつきはよくなかったです。
ところが、4歳になってフォニックスが身につくと、知らない間にこのシリーズが自分で読めるようになっていたことに気づき、一気に読むようになりました。
このシリーズが読めたことがきっかけで英語の本もどんどん自分で読んでみるようになりました。
注意点としては、このシリーズは読み聞かせには不向きということです。あくまで子供が自分で読む楽しさを知るための本です。
というのは、絵がいまいち(作家さんすみません。。)で、内容も超シンプルなので、読んでもらっても子供はつまらないようです。
Set 1から初めても、こちら↓のFirst Stories から初めてもいいと思います。内容的にもレベル的にもあまり変わりはありません。
レベルに合わせてステップアップできるのが子供が実感できるのがいいなと思います。
娘も「この箱に入ってる本が全部読めるようになったら次の箱買ってね!」と 楽しみにしてます。
- 作者: Lynn Maslen Kertell,Dana Sullivan
- 出版社/メーカー: Scholastic
- 発売日: 2015/04/28
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログを見る
参考URL:
Irregular Words - Sight Words, Reading, Writing, Spelling & Worksheets