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こわい絵本

最近娘に絵本を読んでいてよく思うのだが、子供向けのお話なのにけっこうこわいものがわりとある。

定番の赤ずきんちゃんの話だって冷静に考えると子供向けとは思えない話だと思う。私が子供の頃に読んだ(聞いた)話はお婆さんと赤ずきんちゃんはオオカミに食べられたあと猟師に救出され、眠ってるオオカミのお腹に石をつめて川に投げ込むという筋だった。これはグリム童話バージョンで、赤ずきんちゃんには他にもいくつかのバージョンがあるようだ。17世紀のフランスで語り継がれていたバージョンではオオカミに赤ずきんちゃんとお婆さんが食べられてそこでおしまい、となるものや、オオカミがお婆さんを食べたあとお婆さんの人肉の一部を赤ずきんちゃんをだまして食べさせる、というものまであるそうである。

ちなみにうちには赤ずきんちゃんの本が2冊あるのだが、両方ともオオカミがやって来た時点でお婆さんがベッドの下に隠れ難を逃れる。そのあとの展開は、あとからやってきた赤ずきんちゃんもオオカミの隙をついてお婆さんと一緒に隠れ、そこへ木こり(?wood cutter)が登場し悪いオオカミを殺すというものと、赤ずきんちゃんがお婆さんのふりをしているオオカミをオオカミだと見破り家を飛び出したところでお父さんに出会い、お父さんがオオカミをやっつけるというもので両方ともハッピーエンドで終わる。

気になってプレイグループにあった赤ずきんちゃんの本も確認してみた。同じように赤ずきんちゃんとお婆さんはオオカミに食べられることなく終わるバージョンであった。最近は子供たちを怖がらせないようにこのバージョンで話されることが多いのだろうか。日本で出回ってるバージョンも気になるところだ。

 

また、日本では手遊び歌というのだろうか、こちらではNursery rhymesと呼ばれるわらべ歌にもけっこう残酷なものがある。例えば "Three Blind Mice"という歌があるのだが、歌詞は以下のようなものだ。 

Three blind mice, three blind mice.

See how they run, see how they run.
They all ran after the farmer's wife,
who cut off their tails with a carving knife.
Did you ever see such a thing in your life,
as three blind mice?

 ネズミは確かにゴキブリ的な扱いなのだとは思うが、ちょっと酷なのでは、、と思う。うちにあるNursery Rhymesの本にもこの歌が入っているのだが、そのページにはしっぽをちょん切られて痛そうな顔をしながら走り回る3匹のネズミとそれをハサミ片手ににんまり見ている女性の絵が書かれている。なんとも言えない。。。

 

また、先日娘がご対面してきたピーターラビットも、お話の一番最初のところでショッキングな情報が提供される。

Once upon a time, there were four little rabbits, and thier names were- Flopsy, Mopsy, Cotton-tail, and Peter. They lived with thier Mother in a sand-bank, underneath the root of a very big fir-tree.

とお話が始まるのだが、その直後にピーターたちのお母さんが次のように話す。

"Now my dears," said old Mrs. Rabbit one morning, "you may go into the fields or down the lane, but don't go into Mr. McGregor's garden: your Father had an accident there; he was put in a pie by Mrs. MacGregor." 

え?おとぎ話の出だしとしてはちょっと衝撃の展開ではないだろうか。。ピーターラビットの本は友達からプレゼントしてもらったもので私は今まで読んだことがなかったので、初めて娘に読んであげたときは思わず2度読みしてしまった。

このショッキングな情報を子うさぎピーターはどう受け取ったのか非常に気になるところだが、ピーターはさほどショックを受けたようすもなくお母さんの忠告をやぶってMr. McGregorの庭に遊びに行ってしまう。そしてこのお話はピーターのお父さんは登場せず終わる。先日湖水地方で行ったピーターラビットのアトラクションにも、ピーターをはじめ、ピーターのお母さんや兄弟たちの模型はあったがお父さんはいなかった。。