イギリス人のクロワッサンの食べ方

約1カ月ほど前になるが、イギリスの大手スーパーのテスコが三日月型のクロワッサンを販売しない、と発表した。今後テスコで販売されるクロワッサンはまっすぐな形のもののみになるそうだ。理由は三日月型だと端っこにバターやジャムを塗りにくいという消費者の声だと説明されている。ここで普通の日本人なら、え?クロワッサンにバターやジャムをぬるの?と思うのではないだろうか。

イギリス人はぬるのだ。しかもけっこうたっぷりと。まずクロワッサンを横半分にカットして(クロワッサンサンドを作るときのように)、カットした面全体にバターをぬる。さらにジャムをぬる人も多い。そして半分にカットされた状態のクロワッサンをそのまま口に持って行く。トーストを食べるイメージである。大きいものだったり手で支えられない場合はちぎって食べる。おそらくスコーンと同じように食べているのだと思う。最初みたときはかなり驚いた。バターがふんだんに使われているクロワッサンにさらにバターをぬって食べるのは個人的にはちょっと無理である。もっとも、イギリスのカフェで出てくるクロワッサンはパリや日本で売られているような本来のパリパリのクロワッサンではなく、内部だけでなく全体的にしっとり度合が少し高い気がする。使われているバターの量がより多いのかもしれない。だから「クロワッサンを横半分にカットする」という芸当が可能になるのだろう。

ところで、本場フランスでは、バターを使って作られたクロワッサンはまっすぐな形、マーガリンなどバター以外の油分で作られたものが三日月型というルールがあるそうだ。クロワッサンは三日月(クロワッサン)の形をしてるからクロワッサン、と思っていたのでこれを知ったときはびっくりした。本来のバターを使ったより質のよいものの方を三日月型にして、そうでないものをまっすぐにする方が理に適うのでは思うのだが何か理由があるのだろう。