メーメーとバーバー: 言語による動物の鳴き声の違い

先日書いた通り娘には「家では日本語」、「外では英語」でできるだけ接している。できる限り娘が二つの言葉を混乱して覚えることを避けるようにすることがねらいである。赤ちゃんは産まれて数か月後から外国語を聞けば母国語と違うと認識できるそうであるが、バイリンガル環境で育つ子供は二つの言葉を同時並行で覚える。そのため、中には自分にとって簡単な方から覚えはじめ、例えば「いち、に、three、よん、ご、six…」などと数える子供もいるらしい。できれば娘には、日本語と英語を区別しながら学んで欲しいと思っている。

車をブーブーと呼ぶなどのいわゆる赤ちゃん言葉は、娘にとって更なる混乱になるかと思って使わないようにしているが、動物の鳴き声はわりと教えてきた。絵本にもよく出てくるので娘も早い時期から興味を持ちだした。しかし、これが、日本語と英語ではけっこう違う。例えば、犬はワンワンとwoof woof (カタカナで書こうとするとウォッフウォッフ)、猫はにゃんにゃんとmeow (ミィーォゥ、繰り返さないで一度だけ)。ちなみに、余談であるが、猫の声はさまざまな言語のなかでmから始まるものが多い(ミャーに近い音)ものの、日本語だけがnから始まるらしい。

Why do pigs oink in English, boo boo in Japanese, and nöff-nöff in Swedish? | Education | The Guardian

http://www.eleceng.adelaide.edu.au/Personal/dabbott/animal.html

動物の中には全然違うものもある。例えば羊はメーメーとbaa baa (バアア、バアア、少し鼻をつまらせたようにして発音する)、馬はヒヒーンとneigh (ネェイ)、豚はブーブーとoink oink (オインク オインク)、など。牛は比較的近くて、モーモーとmoo moo (ムームー)。

 

他の単語と同様に英語のときは英語で、日本語のときは日本語の擬音語で、を心が得るものの、今のところ娘は簡単な方(好きな方?)からピックアップしてるようである。私が日本語で話していようが英語で話していようが、牛の絵やぬいぐるみを見ると「むーむ!」といい、ねこをみると「にゃんにゃ」といい、羊をみると「ばーば」という。特に今のところ日本語の場面で羊を指さしながら「ばーば」と言ったところで「ひつじさんはメーメーだよ」とは言わないで好きなように言わせている。

しかし、先日同じプレイグループに来ているスペイン人のママ友達からこんな話を聞いた。母親がスペイン人、父親がイギリス人の家庭で、子供にはそれぞれが母語で話しかけている。子供は専業主婦の母親と過ごす時間の方が長いのでスペイン語の方が習得のスピードは速い。彼女の子供は最近ナーサリー(保育園)に週3日ほど通うようになったのだが、そこで自分が今まで使ってきた言葉が通じないことを実感しあまり話さなくなってしまったようだ。例えば、絵本にお月さまがでてきたときに luna!と言ったら、周りの子たちに no, moon! と言われて落ち込んでしまったようだ。英語で月をmoonということはまだ知らなかったのだろうと思う。

できれば娘にはナーサリーに通いだす前に、一つのものに二つのラベルがあることをしっかり理解してもらいたいと思っている。そうすれば、自分の知ってる方のラベルではないものがでてきてもあまり落ち込まなくてすむかもしれないと思う。今のところ、絵本を読みながら、りんごはどれかな?と聞いても、where is apple?と聞いてもりんごの絵を指さすので、いい方向に来てるのではないかと思っている。このように日本語でも英語でも指さしができる言葉は30程度になったのではないかと思う。娘は言葉のインプットはゆっくりめな方なので、今は絵本や日々の会話の中でできるだけたくさん上質な言葉のインプットをしてあげたいと思っている。