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湖水地方に旅行に行ってきました

イギリス北部にはLake District (湖水地方)と呼ばれる地区があります。私たちが今住んでる街からは車で2時間半ぐらいの距離なので週末を利用して行ってきました。

 

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湖水地方に近づくにつれて車から見える景色が何もない原野から、羊の群れがわらわらいる原野に変わります。一生分の羊を見たと言ってもいいほど羊がたくさんいました。

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娘は羊が大好きなので最初は「ばーばー!ばーばー!(娘語で羊の意味。)」と興奮していました。が、途中でさすがに見飽きたようで「むーむー(牛の意味)どこ?」と言っておかしかったです。

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この地区はLake Districtと呼ばれていますが実際はMountain Districtと呼んだ方が適切なのではと思うほどたくさんの山に囲まれています。私たちは娘もまだたくさんは歩けないのでちょっと湖沿いや山の中を散歩する程度にしましたが、かなり本気の格好をした登山客の人たちがたくさんいました。

 

 また湖水地方はピーターラビットの生まれ故郷としても有名です。ピーターラビットのアトラクション施設もあり、ここは子連れでにぎわっていました。娘も1歳ごろからピーターラビットをはじめBeatrix Potterの作品を読んできたので知ってるキャラクターに会えてうれしそうにしていました。ピーターがMr McGregor から逃げる途中で上着をなくしてしまいそれをMr McGregorがかかしに着せるというシーンがあるのですが、それがうまく再現されていました。何度も何度も読まされてきた絵本のページをリアルで見ると私までテンションが上がってしまいました。

 

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イギリスに限らずヨーロッパで旅行に行くといつも思うのですが、子育てがある程度落ち着いた50~60代ぐらいのカップルが仲良く余暇を楽しんでるのをよく見かけます。ちょっと素敵なレストランも若者カップルよりも少しシニアな世代がお客さんの大半だったりします。もちろん経済的な事情もあるのでしょうが、落ち着いた大人が2人の時間を楽しんでいるのを見るといいなぁと見とれてしまいます。今は子供中心の毎日ですが娘が大きくなったら今度は夫と2人であちこち旅行に行くのも楽しみです。まだまだずっと先ですが。

今回の旅行は2歳になったばかりの娘の記憶にはおそらく残らないのだろうけど、自然の中で思いっきり走り回ったり山道を登ったりしたことは娘にはとてもいい経験だったはず。楽しんでくれたのは明らかだし、帰ってきてからすこーしだけ前より自信をもって行動ができるようになった気がします。例えば、何かとこわがりな娘は初めてのすべり台はビビッてなかなか1人で下りてこれないのですが、旅行から帰ってきた次の日に行った初めての公園ではめずらしく自分で滑っておりてきました。偶然かもしれませんがなんだか成長を感じました。

 

 

子供が風邪をひいてるときのプレイグループについて

普段私はめったに風邪をひかないのだが、先週はひどい風邪をひいてしまい、それがばっちり娘にうつってしまった。2日間発熱があったもののCalpolという市販の子供用解熱鎮痛剤を飲ませていたら熱はおさまり、今は咳と鼻水だけになった。熱はおさまったものの、夜中に咳で目が覚めてしまって寝付けない娘はなんともかわいそうだ。

余談だが、イギリスでは子供の体調不良時は大抵このCalpolが出番となる。主成分はパラセタモールで、発熱時だけでなく歯や耳の痛み止めとしても使われている。いろんな場面で使えてお腹にもやさしい万能薬なうえ、処方箋なしにドラッグストアで手軽に買える。一方でその手軽さゆえ、子供がちょっと調子悪そうなのを見るとすぐにCalpolを与えてしまう親があとを絶たないそうだ。便利な薬ではあるが使用方法はしっかり守りたい。

では今日の本題。子供が風邪をひいているときのプレイグループへの参加についてである。プレイグループとは以前にこの記事で書いたが日本でいうところの児童館である。就学年齢前の子供を親同伴で遊ばせる場である。ナーサリー(保育園)と違って、親が働いている間に子供を預ける場所ではない。親のチョイスで連れて行く場である。

 

kamemari.hatenablog.com

 

私たちが行っているプレイグループはいくつかあるのだが、何度か明らかに風邪をひいていると思われる子供が遊んでいるのをみかけた。いろんな考え方があるのだろうが、私は子供が風邪をひいているときにはプレイグループには連れて行かない。完治したと思っていてもぶり返すおそれもあるし、また他の子供たちにうつしてしまう可能性もあるからだ。

私のこの考え方は一般的なのだと思っていたのだが、意外とそうでないことがわかった。しかもとても身近に違う考えの持ち主がいる。ママ友達仲間の中でも親しくしている友人は子供が風邪でもプレイグループに連れて行く。熱が下がればもうcontagious(感染する状態)ではない、といつも言っていて、ごほごほ咳をして鼻水を垂らしている状態の子を連れてくる。

自分はもう他の子にはうつらないと思っていても、その状態の子供が自分の子によってきたらその親は絶対うつされると思っていやな思いをするのでは、、と考えるのはまわりの目を気にする日本人的な考え方なのかと思いグーグル先生に聞いてみた。するとイギリスのママ同士の情報交換サイトなどでもこの手の話題はよく出ており、子供の風邪がしっかりなおるまでプレイグループには連れて行かない、という考え方が大多数なようであった。一方で少数派だが、子供はお互い菌にふれあって体の免疫力を高めるのだからちょっとぐらいの風邪なら私は気にせず連れて行く、という人たちもいる。

考え方の違いなので、おそらく解決策があるとしたら、風邪ひいてそうな子に自分の子がうつされるの嫌な場合はその子から離れた場所へ自分の子を誘導するぐらいかと思う。

しかし問題なのは、先述の友人は子供の風邪が完治していなくても子供を人の家に預けることである。プレイグループでは近寄らなければいいのだが、家ではそういうわけにいかない。先日など、この友人が用事で家をあけなければならないときに彼女の子供を数時間私の家で預かっていたのだが、鼻水じゅるじゅるの子供が私の娘のおもちゃにおもいっきりぶわっくしょーいとくしゃみをするのを見てしまったので、その子が帰ってから触っていたおもちゃを除菌ティッシュでふいて掃除をしてしまったのだが私は神経質すぎるのだろうか。

この友人とは家も近く子供同士も仲良くしている。知り合って1年以上たち、いろんなことを本音で話せる関係になってきた。しかし、このことだけはなんとも直接は言いずらい。今日はいつもなら一緒に行くプレイグループの日だったので、朝今日は私たちは行かないことを伝えると「だいじょうぶよ~、いっしょに行きましょ」と言われたのだが、私もまだ本調子でないことを言い訳にして誘いを断った。

たかが考え方の違い、されど考え方の違い、である。。。今日は単なるぐち記事になってしまいました。お付き合いいただきありがとうごさいました。

最近もやもや度が下がった気がする

先週仲良くしているママ友のうちの1人の復職が決まった。いつもなら「おめでとうー!」と笑顔で言いながら、あとで1人になって「あぁ、また専業主婦組が1人減った。。。」と取り残され感でもやもやするのであるが、今回はそれがなかった。正直ちょっとおどろきである。せっかくなので今の心境を整理しておこうと思う。

この友人は旦那さんの仕事について外国へ行きその国で子供を2人出産し、その後イギリスへまた旦那さんの仕事の関係で引っ越してきた。イギリスへきてもうすぐ1年になるが今までは専業主婦だった。旦那さんともにEU圏出身なので帰省もしやすいししばらくはイギリスに定住するつもりだそうだ。定住予定については異なるものの、これまでの経緯は私と全く同じパターンである。

では、なぜ似たような境遇の人が復職することに対してもやもやしなかったのかをまとめてみる。

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夫に子供の宇宙語を通訳するとケンカに発展してしまった

もうすぐ2歳になる娘は言葉の理解力はかなりあるものの、発語が少ない。はっきりと発音する言葉が少なく、何か欲しいものがあったり注意をひきたいときも、「あっあっ」ですますことが多い。それでも毎日いっしょにいる私は娘が言いたいことはほとんどわかる。しかし、娘と過ごす時間が私より圧倒的に短い夫にとっては、娘の話すことばは(正確には「発生する音」だが)意味不明なことが多い。そこで私が「○○してって言ってるよ」などと通訳して夫に伝えることになる。

娘が「あー」「うー」言うだけで私が意味を理解してしまうことが問題で、わからないふりをしたら言葉で話そうとするかと思い、試したこともあるが、その方法ではうちの娘にはうまくいかないことがわかった。なので今は娘があうあう言ったあとに「○○が欲しいのね」「○○したいんだね」「これは○○と言うんだよ」などと娘が言いたいことを代弁してあげる方法で接している。

しかし今日3人で公園に行ったときに、娘が遊具の前で「あっあっ」と言うたびに夫に「すべり台乗せてあげて」「そのびょんびょんってするやつ(遊具名がわからない。。)やらせてあげて」などと言っていたら夫の機嫌が悪くなってしまった。この公園の遊具はもう少し年齢が上の子供たち用にできているので、すべり台でも娘が自力でよじ登って上がることはまだ難しい作りになっているので、誰かがよっこらしょ、と持ち上げてあげないと娘は遊べない。普段なら私がそれをするのだが、娘は体重も増えて重いし普段一緒に遊ぶ時間が短いお父さんに今日はやってもらおうと思って言っていたのだが、夫は指示ばかりされていると思ったようだ。

娘のリクエストが夫に伝わっていないことを見かねて通訳していたのだが、夫は私が横から指示だけしていると思ったらしい。とはいえ、決して人の気持ちを察することが得意な方ではない夫に任せていると娘はうまく遊べないことも多い。ひっこみ思案な娘hは特に家の外ではうまくリードしてあげないと動かないのだ。しばらくしてその場に慣れてくると元気に走り回るのだが、初めての場所などでは少し時間がかかることもある。

夫は家事を頼むときは細かく指示をした方が嫌がらずにやってくれるのだが、娘のことに関してはあまり口出ししないでやってもらった方がいいようだ。そのうち娘が話しだすようになれば変わってくるのだろう。

本日の教訓。夫に娘のことばを通訳するときは、「○○してって言ってるよ」ということ。めんどくさ。。。

同音異義語でよろこぶ娘がかわいい

もうすぐ2歳になる娘は思ってもみないことで笑わせてくれる。

数日前の夜のこと。寝る前には本を3冊読むことが習慣になっているのだが、どの本を読むかは娘に選ばせている。本棚から読みたい本をとって私に手渡してくれる。Bed Time Talesというタイトルのいくつかの短編のお話が入った本を持ってきたので、「今日はBed time tales読むのね。」と私が言うと、娘はにやにや笑いながら自分のお尻のあたりに手を持っていって、手を横に動かした。何度もその動作をするので、お尻が出てくるお話なんてあったかなと思いページをめくっていると、はっと気がついた。Tale(お話)とtail(しっぽ)だ!私がBed time talesと言ったから娘はtailの動作をしたのだ。あー、taleとtailね!と私がいうと娘はうれしそうにうふ~と笑った。

おもしろいでしょコレ、と言わんばかりに「うふ~」と言いながら笑って何かをするのは、娘なりのジョークなのだと思う。どうやら同音異義語に混乱しているのではなく、言葉遊びとして楽しんでいるようだ。まだほとんど話せない娘のジョークを理解するのは簡単ではなく、伝わらないと怒り出すのでこっちも必死だ 笑

他にも、絵本を読んでいて、波がざっぱーんとくる場面でbig wave!と私が読むと、それにあわせてにやにや笑いながら手をひらひらふり(wave)、こっちを振り返って「うふ、まちがっちゃった♪」という顔をする。親ばかだがとてもかわいい。

最近始めたアルファベットの勉強では、...E, F, G, H, I のところまでくると決まって笑いながら手で目をおさえる。Iの音とeyeの音が同じだからだ。

日本語には同音異義語が多いが、紙と髪(の毛)、雲とクモ、花と鼻、などはそういうもんだとあっさり受け入れたのか、なぜかリアクションがない。

でも外を歩いていて、「あったかくなってきたから木の芽がでてるね~」などと私がいうと、うふ~と笑いながら手を目にもっていく。そしてブロックでお城を作っているときも「おっきなお城ができたねー」というと、うふ~と言いながらお尻をポンポンする。(おしろとおしり、ちょっと違うんだけど。)また、食後のデザートが梨のときは、「今日のデザートは梨だよー」と言って私が梨を出し、娘が首を振りながら、でも笑いながら、「の。」といい(今のところ日本語の「いやだ」より"No"の方が先に出てきている。たぶん発音がNoの方が簡単なのだと思う)、じゃあ「○○は梨なしね」と言うとよろこんで笑うのがお決まりとなっている。ある/ないは理解しているので「梨なし」という言葉の響きがおもしろいのだろう。

このままいくと娘はおやじギャク好きな幼児になるに違いない。。。きっと夫が娘がバナナを欲しがるたびにいちいち「そんなバナナ?!」などとあほらしいことを言ってるからだ。そのうち2人で「ふとんがふっとんだ!」などと言いながら笑いあってるのだろう。

 

 過去のバイリンガル育児の記事

 

kamemari.hatenablog.com

 

 

kamemari.hatenablog.com

 

日本とイギリスの幼児クラフトの違いから思うこと

昨日は日本語補習校の関係者の方々が運営しているプレイグループに参加してきた。私たちが住んでいる田舎町からは片道1時間半行くとちょっとした都会があり、そこには何社か日本の企業があるので小さいながらも駐在コミュニティがあるのだ。往復約3時間もかかってしまうため毎回は参加できないのだが、娘が日本語のシャワーをあびることのできる貴重な場であるためできる限り参加するようにしている。

 

さて、このプレイグループでは製作の時間がある。先日memiさんの記事で紹介されていた、日本の保育園で作られている季節感あふれる作品たちに感動していたところだったので私も製作の時間を楽しみに参加した。普段行っているローカルのプレイグループでも製作の時間があるので、今回は日本とイギリスの幼児クラフトの違いからいくつか思うことがあったので書いてみようと思う。

 

memi.hatenablog.com

 

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赤ちゃんとお出かけ中に人から話しかけられることについて

私は娘と外出中にいろんな場面で知らない人から話しかけられる。赤信号で止まっているとき、レジで並んでいるとき、バスにのっているとき。話しかけてくれる人はおそらく娘と同じ年ごろの孫がいるのであろう高齢者の方が多いが、大学生風の若者もわりといる。この町は大学街なので学生が多いのだ。

この町に来てすぐのころは、娘はまだ6ヵ月半だった。娘はベビーカーが大嫌いだったのでよく抱っこひもでお出かけをした。見知らずの土地にきて知り合いと呼べる人もいないなかで一人ぼっちで子育てをしていた私にとって、街中で声をかけてくれる人たちの存在はものすごくありがたかった。機嫌が悪くて何をしても泣き止まない娘を抱っこひもにいれて疲れ切って外に連れ出し散歩をしているときなどに、「あらあら今日はご機嫌ななめなのねー。そういう日もあるわよね。私にだっていい日と悪い日があるわ。あなた(娘に向かって)にだってあるわよねぇ。」と優しく話しかけてくれたおばさんの顔と声は今でもよく覚えている。というか、これを書いているだけで泣きそうになる。それぐらいあの日はあの方がかけてくれた言葉に救われたのだ。

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青信号とgreen light - 日本語と英語の色の違い

もうすぐ2歳になる娘はいま”色”ブームである。プレイマットや壁にかけてあるかざりを使って、「赤はどれかなー?」などと私が聞いて、娘が指をさして答えるゲームをえんえんとしている。また、こちらのプレイグループでよく歌う歌のなかに、"Tractor song"という歌がある。"Jumping up and down on the big red tractor..."で始まる歌なのだが、子供たちに色を選ばせて、redをblueにしたりgreenにしたりpinkにしたりして歌う。娘だけでなく子供たちはみなこの歌が大好きである。家や外出中のちょっとした場面でも「今日のデザートはイチゴだよ。イチゴは赤いね。」"Emily is wearing a pretty dress, isn't she. A pretty blue dress." (エミリーはかわいいお洋服きてるね。青いかわいいお洋服だね。) のように、会話の中に色をまぜて話している。娘はだいたいの基本的な色の名前を日本語と英語の両方で理解できるようになったのだが、最近になって英語と日本語では同じものに対して表現する色が違うことがあることに気がついた。

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世の男性の皆さんへ ー 女性のPMS(月経前症候群)について知っておいて損はないこと

昨日は夫とケンカをしかけた。ケンカしそうになったけどケンカまで発展しなかったのはひとえに夫の私のPMS(月経前症候群)の理解のおかげだ。男性の皆さんでPMSについてまだ知らない人は、PMSを理解することでそれまで理解不可能に思われた女性の行動が予想できるまでになるかもしれない。今日はそんな女性を悩ませるPMSについて少し書いてみたい。

PMS(月経前症候群)とは

私は高校生のころからShania Twainが大好きなのだが、彼女のヒット曲の中に "Honey, I'm Home"という歌がある。嫌なことがたくさんあってくたくたになって仕事から帰ってきた女性が旦那さんに「ただいまー、疲れたよぉ」と言っている歌なのだが、その最初の歌詞にこのようなパートがある。

The car won't start-it's falling apart
I was late for work and the boss got smart
My pantyline shows-got a run in my hose
My hair went flat-man, I hate that
Just when I thought things couldn't get worse
I realized I forgot my purse
With all this stress-I must confess
This could be worse than PMS                 

SHANIA TWAIN LYRICS - Honey, I'm Home

ざっくり訳すと、「車はエンジンかからないし、仕事に遅れて上司に嫌み言われちゃった。おまけに下着のラインは見えてるしストッキングに穴まであいてた。髪の毛はきまらないし、ほんと最悪。もうこれ以上悪いことは起こらないだろうと思った矢先に今度はお財布忘れてきたことに気がついたの。ストレスマックスで、ほんとPMSより最悪かも。」という感じか(拙い訳ですいません)。

このように女性にとっては非常にいやなものの代名詞として使いたくなるようなPMSだが、男性の中にはあまり聞いたこともない人もいるかもしれない。

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イギリス人の「今度うちに遊びにきてね」の本気度合い

私たちは今住んでいるイギリスの田舎町に来て1年ちょっとになる。ということはこちらに来てすぐに知り合ったママ友達とは約1年の付き合いということになる。小さい子どもがいると外でのんびりお茶を楽しむことはなかなか難しいため、よくお互いの家に呼んだり呼ばれたりする。しかし知り合ってしばらくの期間は「今度うちに遊びにきてね~」とお互い言いつつもなかなか実現しない期間があった。

知り合ってから少なくとも5カ月間ぐらいの間はそんな感じだった気がする。私も人を家に呼んでもてなすことが得意なタイプではないので、こちらから積極的に誘うこともなかった。しかし毎週のようにプレイグループで顔を合わせる中でだんだんと個人的な話もするようになり、お互いの家族構成や子供ができる前の生活(仕事や住んでいた場所など)についての情報が入ってくるようになる。そしてそのうち単に「いい人」として振る舞うのではなく、少しづつお互いに本音で話すようなる。そうなると「今度うちでお茶でも」という話のときに、今までのようにさらっと話すのではなく「いつがいいかしら」とすぐに日時を決めてお茶が実現することになる。

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イギリス人のクロワッサンの食べ方

約1カ月ほど前になるが、イギリスの大手スーパーのテスコが三日月型のクロワッサンを販売しない、と発表した。今後テスコで販売されるクロワッサンはまっすぐな形のもののみになるそうだ。理由は三日月型だと端っこにバターやジャムを塗りにくいという消費者の声だと説明されている。ここで普通の日本人なら、え?クロワッサンにバターやジャムをぬるの?と思うのではないだろうか。

イギリス人はぬるのだ。しかもけっこうたっぷりと。まずクロワッサンを横半分にカットして(クロワッサンサンドを作るときのように)、カットした面全体にバターをぬる。さらにジャムをぬる人も多い。そして半分にカットされた状態のクロワッサンをそのまま口に持って行く。トーストを食べるイメージである。大きいものだったり手で支えられない場合はちぎって食べる。おそらくスコーンと同じように食べているのだと思う。最初みたときはかなり驚いた。バターがふんだんに使われているクロワッサンにさらにバターをぬって食べるのは個人的にはちょっと無理である。もっとも、イギリスのカフェで出てくるクロワッサンはパリや日本で売られているような本来のパリパリのクロワッサンではなく、内部だけでなく全体的にしっとり度合が少し高い気がする。使われているバターの量がより多いのかもしれない。だから「クロワッサンを横半分にカットする」という芸当が可能になるのだろう。

ところで、本場フランスでは、バターを使って作られたクロワッサンはまっすぐな形、マーガリンなどバター以外の油分で作られたものが三日月型というルールがあるそうだ。クロワッサンは三日月(クロワッサン)の形をしてるからクロワッサン、と思っていたのでこれを知ったときはびっくりした。本来のバターを使ったより質のよいものの方を三日月型にして、そうでないものをまっすぐにする方が理に適うのでは思うのだが何か理由があるのだろう。

家族のかたち

先日プレイグループで知り合った中国人のママと話をする機会があった。彼女は大学院でイギリスにきて以私来ずっとイギリス在住で、旦那さんはEU圏の国出身の外国人である。私の娘と同い年の子供がいる。つい最近まで彼女の両親が中国から来ていて、4ヶ月ほど滞在していた。食事の準備はお母さんが、掃除はお父さんがしてくれていたからすっかりそれに慣れちゃって帰ったあとが大変だったわ~と彼女は話していた。私の感覚では親が遊びに来るのに4カ月は長すぎてお互い疲れるのではと思ってしまうが、どうやら中国人の感覚ではわりと普通なようである。夫の同僚にも数人中国人がいるが、親が長期で来ているという話はよく聞くそうである。

さらに彼女は、できれば夏ぐらいから私と子供だけで中国に半年ぐらい帰りたいんだけど夫がなかなかOKしてくれなくてねーと話していた。これまた私の感覚では子連れで実家に帰省するのに半年は長すぎるだろうと思うのだが、中国では普通なのだろう。

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子供はいつから人種を意識するのか

先日普段から仲良くしている友人の子供(5歳)に突然 "Are you from China?"と聞かれた。この子のお父さんはイギリス人、お母さんは非EU圏の外国人であり、私はこのお母さんと親しくしている。お母さんの話によると、学校のクラスメイトに中国人の子供がいて、最近になってその友達は「中国という国から来た」ということを理解したそうである。それ以来、いろんな人がどこから来たか、ということに興味を持つようになったらしい。

彼はお母さんの故郷である国に数回行ったこともあり、「お母さんは(イギリスではない)外国から来た」ということも理解している。しかし、私に中国から来たの?と聞いたのはきっと彼の中で「この人は友達の○○くんと同じ見た目(人種)だ➡○○くんは中国から来たと言っていたな➡この人も中国から来たのかな」という思考がはたらいたのだと推測できる。この男の子の前で英語以外の言葉で話したことはないし、日本の話も彼にしたことはこれまでなかったので、この子にとって私が外国人であることを予想しうるヒントは外見のみである。つまり、この5歳の男の子は人種をカギにして、しかもアジア人のいうカテゴリーにちゃんと結び付けて、私の出自を想像することができた。 この日は、「おしいなー、中国ではないんだけど、中国ととても近い国だよ。日本という国。○○くんは日本はどこにあるか知ってる?」と言って壁に張ってあった世界地図で場所を教えてあげた。その子はしばらく私が指さした日本の場所をながめたあと、別の話を始めたのでその時はそれでその話は終わった。

 

この会話がきっかけとなり子供はいつ頃から人種を意識しだすのかが気になったので少し調べてみた。研究によると、どうやら産まれて3か月の赤ちゃんでも相手が自分と同じ人種かそうでないかは区別がつくそうである。*1

しかし、ある程度の年齢までその人種の「違い」は認識していても子供たちにとってさほど重要な意味は持たないようである。例えば、10カ月から2歳半までの子供たちに知らない大人からおもちゃを渡す実験を行ったところ、子供たちはどの人種の人からも同じようにおもちゃを受け取ったそうである。ところが、5歳ごろになると、自分と同じ人種の人を選んでおもちゃを受け取るようになるそうである。*2

 幼いころは人種は単なる「違い」-おそらく背が高い人低い人、太っている人痩せている人、などと変わらないほどのものが、ものごころがつく頃になると自分と同種のものにより安堵感をもつようになるのであろう。私の娘はスーパー人見知りなので初めて会う人の前で100%の確率でフリーズするのだが、そのうちアジア人に対してはうちとけるのに時間がかからなくなったりするのだろうか。5歳ごろと言えばイギリスでは小学校入学にあたる。娘がその年になるまでこの街にいるかどうかは全く未定だが、もしいる場合は娘は全員白人の中で「クラスでただ一人のアジア人の子」になる可能性が高い。しかも娘の場合はアメリカで産まれたため、冒頭の男の子の質問のようにどこから来たのと聞かれたときに、私と違ってI'm from Japanとは言えない。でも、娘が胸をはってI'm Japanese!と言えるように、できる限り日本に関するポジティブな印象をもってもらうべく家庭でできることはしていきたい。

ワーキングマザーの子供は専業主婦の子供よりも成功する可能性が高い?

この週末はイギリスでは母の日だった。イギリスでは母の日にはカードやお花を送ることに加えて、お母さんをアフタヌーンティに連れていくことが定番だそうだ。今日は母に日にちなんで母と子供の親子関係について少し書いてみたい。

先日このような記事をみた。ワーキングマザーを持つ子供は専業主婦のお母さんを持つ子供よりも将来的に成功する可能性が高い、という研究結果がでたそうである。

www.theguardian.com

ここでいう成功とは年収と地位(管理職かどうか)で測られている。この研究によると、女性の場合、母親が働いている場合と専業主婦の場合とで年収に4%の差があり、管理職についている割合が母親が働いている場合は3人に1人、そうでない場合は4人に1人だそうだ。このことから、子供を持つ女性の雇用が次の世代の女性たちのより積極的な社会進出を促すことを示唆すると述べられている。また、ワーキングマザーを持つ子供たちは職場で女性を対等に扱い、男性でも家事参加度合が高いそうである。

 

私のお母さんはワーキングマザーだった。定年の少し前に退職して、その後はボランティア活動やらなんやらと今でも毎日活動的に過ごしている。働いていたころのお母さんは仕事は情熱をもって取り組んでいたが、家事はいまいち得意な方ではなかった。仕事を辞めたあとはそれなりに家のことをがんばろうとしたようだが、やはり今でも客観的にみて家事能力はいまひとつである。当時からするとわりとリベラルというか、ちょっと変わっていた父親が家事や育児をサポートしていたのであの家はなんとかまわっていたのだと思う。

先ほどの研究が示したとおり、ワーキングマザーを持つ私は小さいころから専業主婦になりたいと思ったことは一度もなかった。大学を卒業したら当然のように何か自分にあった仕事をみつけて成功することを目指していた。では、もし私のお母さんが専業主婦だった場合には、自分も結婚して主婦になることを自然に選択していたかというと、とてもそうは思えない。なぜなら、前述のとおり私のお母さんは専業主婦としてうまくやっていくには少し適応を欠いた人だったからだ。もし私のお母さんが専業主婦だったら、毎日毎日必死のあまり笑顔も少ない家庭になっていたのではないかと思う。その反動で、逆に私は「絶対専業主婦にはならないでキャリアを目指す!」と心に決めていたと思う。

同じワーキングマザーでも、例えば私のお母さんのように好きな仕事に打ち込んでいる姿を子供が見るのと、いやいやながら職場へ行き毎日仕事のぐちを聞かされるのでは、子供へ与える影響が全く違うことは簡単に想像できる。後者の場合は、子供は働くことに対してネガティブな印象を持ち、専業主婦志向が高まるとも考えられる。つまり、何が言いたいかというと、母親は好きなことをすればいい、そしてそれを見て育つ子供が一番ハッピーなのでは、ということである。

この研究では成功を年収と地位で測っていたが、年収と地位が高い人が必ずしもハッピーかというとそうとは限らない。年収と人の幸福度の関係は年収が一定額を超えるとあまり相関がなくなることが知られている。少し極端に考えると、母親が働いているかそうでないかは年収や地位には影響があるかもしれないが、子供の幸福度には有意な影響を示さないかもしれない。アカデミアにおけるhappiness の研究ブームは去ってしまっているようにも思われるが、ぜひ社会学や経済学の研究者に取り組んでもらいたいトピックスである。

 

私のお母さんはいい面もたくさんあるが、子供の私から見ても何かと弱点の多い人だ。すぐ感情的になるし、他人の気持ちに鈍感である。要領もよくない。よって、「お母さんのような人になりたいか」と聞かれれば、大きな声でノーである。しかし、お母さんのように(好きなことを仕事にして)生きたいか、と聞かれればイエス。娘にこう答えさせることができる私のお母さんは、お母さんとして大成功だと思う。もちろんここでいう仕事は家庭内のさまざまな仕事も含む。専業主婦のお母さんが毎日いきいきと家事をこなし、家族のくつろぎの場を作り出し、家庭内のさまざまなことがスムーズにまわるように努力することも同じである。家事が得意なお母さんが自分の能力を最大限に発揮している姿をみることは子供にとってとてもポジティブに作用すると思う。

つまり、母親が自分らしく生きることによって、それを見て育つ子供は他人と自分を比べることなく、躊躇せず自信を持って自分の道を選ぶことができるようになる。そしてそれが子供を一番ハッピーにするのではないだろうか。私の娘はまだ赤ちゃんだが(もう赤ちゃんと呼んではいけないかもしれないが)、ぜひ自分の得意分野を見つけたらそれに全力投球する大胆さを持ってもらいたい。そのためには私自身が自信をもって自分の思う道を進もうと思う。

 

イギリスの食事はまずいか

ここ数日「イギリスの食事がまずい」というツイートと、そう発言することに対する批判、さらにその発言を批判することに対する批判などでツイッターが盛り上がっているので私もちょっと思ったことを書いておこうと思う。

 

イギリスに来て1年ちょっとだが、イギリスの食事はまずいか、と聞かれれば、まずいものもある、というのが私の答えになるだろう。アメリカの食事に聞かれても同じ答え、さらに日本の食事についても同じ答えになるかもしれない。一国の食文化全てをひとまとめにしておいしいかまずいかを答えるのは不可能に近いと思う。

ではなぜ「イギリスの食事はまずい」ということがここまで頻繁に言われるのだろうか。それはイギリスでは、万人受けする味で老若男女問わず受け入れられるような料理へのアクセスが他国に比べて外国人にとって難しいからではないかと思う。ここでいう万人受けする料理とは日本でいうと、カレー、ラーメン、お好み焼き、鶏のから揚げ、おにぎり、などであろうか。日本人なら皆子供のころから食べていて、大人になっても好きな食べ物ランキングで必ず上位に入るような料理である。英語ではcomfort foodと呼ばれる。決してヘルシーではない(どちらかというと食べ過ぎるとあまり身体にはよくない)料理だが、たまに無性に食べたくなるのがこのcomfort foodである。日本語でいうところのおふくろの味に近いが、必ずしも家庭料理である必要はない(例: ラーメン)。

イギリスのまずい食事に対してよく引き合いに出されるイタリアなどはこのcomfort foodへのアクセスが外国人でも容易なのではと思う。例えばトマトベースのパスタやピザなど。観光で数日来ている人でも容易にレストランで食べることができる。アメリカでは最初にイメージされるのがハンバーガーとフレンチフライだが、これらも観光客でも気軽に入ることができるレストランはもちろん、ファーストフードでも意外とおいしいバーガーが食べられるところもある。日本のカレーやラーメンも外国人でも入りやすいお店で「絶品」とは言わずともおいしいものが手軽に食べられる。お好み焼きは少しハードルが高いかもしれないが、私が東京で働いていた頃のアメリカ人の同僚たちは皆お好み焼きが好きだったのでどこかで食べる機会があるのだろう。

一方、イギリスのcomfort foodは何かというと、まずフィッシュアンドチップスはおそらく最初に出てくるであろう。これはイギリスに初めてくる人でも観光ガイドにもよく載ってるし一度は食べてみようとするものである。またフィッシュアンドチップスのお店は(地域によるが)いたるところにあるので外国人でも食べる機会は豊富にある。しかし、フィッシュアンドチップスをのぞいて、イギリスのcomfort foodは観光や出張で数日滞在している外国人にはあまり目にする機会がないものが多い気がする。

例えばpastyと呼ばれるもの。コーンウォール地方の郷土料理だが、イギリス全国で食べられている。見た目はカルツォーネ(もしくは巨大な餃子)のような形のペイストリーで中にじゃがいも、玉ねぎ、お肉(ステーキされた牛肉)などが入っているのが基本形だが他にもいろいろバラエティがある。このpastyというのは私はイギリスに来るまで名前も知らなかった。さらに、イギリスに来て数か月後もまだ知らなかった。なぜならこれはレストランのメニューには見かけないものだからだ。ではどこで売ってるのかというと、街のパン屋さんやスタンドなどである。地元の人はさくっとお昼用に買っていくものだが、旅行で来てる人はわざわざ買わないのではないだろうか。

さらに、イギリス英語でパイと呼ばれる料理もイギリスのcomfort foodの代表格であろう。パイといってもクラスト生地に包まれたものではない。炒め煮にしたお肉の上にマッシュポテトとチーズがのっているシェパーズパイや、お肉の代わりにタラやエビなどがマッシュポテトの下に隠れているフィッシュパイなどがある。これらは一般に庶民的なレストランで食べるものであって、観光地のおしゃれなお店で気合いを入れて食べるものではない。

加えて、日本のおにぎりやお味噌汁もcomfort foodに入ると思うが、イギリスではそれに相当するのがジャックポテトとスープである。ジャックポテトも私はイギリスに来るまで知らなかった。ジャックポテトとはオーブンで焼いたポテトの中に様々な具(ビーンズ、エビ、チーズ、コールスロー、など)を挟んだものだ。これもレストランというよりは街のカフェや娯楽施設のフードコートなどで食べることが多い。スープはどのカフェやレストランでも必ずToday's soup(本日のスープ)がある。イギリス人はスープとパンで簡単に昼食をすませることも多い。スープは具だくさんなことが多く、それとパンでちゃんとしたランチになることを知って以来、私もスープをオーダーすることが多くなった。しかし、例えば日本から旅行で来てる人はレストランに入ってランチにスープはあまりオーダーしないのではないだろうか。

 

このように、イギリスにも万人受けする料理は存在する。上記に挙げた料理は、日本人とっても「まずい」とは感じないのではと思う。もちろん毎日食べたくはないが、少なくとも限られた滞在期間中であれば問題なく食べられるであろう。それにも関わらず「イギリスの食事はまずい」と一般に言われてしまうのは、これらの料理が庶民の味で、その多くが観光客の目の届かない家庭や小さな家族経営のお店で食されているからなのではないかと考えられる。そしてさらなる悲劇は、このようなイギリスでは一般的に愛されている食べものよりも、なぜかマーマイト(ビール酵母が原料のパンに塗るペースト)やブラックプディング(血のソーセージ)、うなぎの煮凝りなど珍味系が有名になってしまったことであろう。観光でイギリスに来た人がパスティやシェパーズパイを食べないでマーマイトやブラッドプディングに挑戦するのは、日本に来た外国人観光客がカレーやラーメンをとばしてイカの塩辛やレバ刺しを食べたりするのと同じかもしれない。